SRAM RED DoubleTap Controls

どんな製品?
米国に本拠地を置くSRAM社のロード用フラッグシップコンポーネントRED。コントロールレバーの特徴は、ダブルタップと名付けられた一本のレバーでアップ&ダウンの双方が可能な変速システム。リアの場合は、軽くクリックするとシフトアップ、レバーを押し込むとシフトダウンとなり、シフトダウン側は2段飛ばしの変速にも対応。ダブルタップの特徴として、常にワイヤーが変速スタンバイの状態にあるので、変速レバーを押した瞬間にアップシフト動作が行えるというメリットもある。シフトレバーが1本で可動部分の少ない上に、カーボンとチタンを多用する事で、ペア280gの超軽量な重量を実現している。フロント2速、リア10速。

ジャーナリスト視点でのインプレッション
SRAM REDの白眉はなんですか?と聞かれると、答えは2つ。軽い。カッコいい。REDの顔とも言えるダブルタップ・コントロールレバーだが、その軽量さはズバ抜けている。ペアで280g。ちなみに、シマノDURA-ACEのST-7900が378g、Campagnolo SuperRecord11Sが330gなので、いかにSRAMが軽いのかがよく解る。デザインの秀逸さは、初代のSRAM FORCEが何だったのか?と言いたくなる程に、一目でハイテクと先進性を感じるデザインだ。
一方で、SRAMは変速性能が・・。という声も聞かれるが、ここは何をして変速性能と呼ぶのか?の定義になってくる。変速の確実さ。という意味では、しっかりと整備されたREDは、チェーントラブルなど無く、リアに関してはDURA-ACEと互角と呼んでも良い。変速のスムーズさや滑らかさを持って変速性能とするなら、これはDURA-ACEの圧勝。というか、ULTEGRAすらREDより上。SUPER RECORDと比べても負けている。が、いざ使っていると、そんな事より重要なのが、エルゴノミクスだ。一つのレバーでアップ、ダウンの両方をこなせるダブルタップレバーの動作感や、スプリントポジションでも変速レバーのみを握ったまま操作出来る操作性、そして、自分の好みのリーチに合わせられるリーチ調整機能など、最後発だけにライバルを徹底的に研究したエルゴノミクス性能と言える。DURA-ACEがDi2でスプリンタースイッチなるものを遅れて投入して来た辺りからも、REDの先見の明が実証された形だ。
ブレーキレバーの形状も秀逸で、ワイヤー内蔵ルーティング化で、極端なカックン作動となってしまった7900DURA-ACEに比べると、ナチュラルかつスムーズなREDのブレーキフィールは、誰が触っても気持ちよいと感じられるだろう。故に、単純な性能ではDURA-ACEに負けているかもしれないが、個人的にはREDが好きだ。
ちなみに、このダブルタップレバー、2011のBlackカラーの追加に伴ってグラフィックデザインがアップデートされている。下の写真の上側がMY11、下はMY09だ。SRAM EUROPEによると内部の構造などは特にアップデートされていないと言う。


 
 

Kenji Nanba