Lezyne Travel Floor Drive

どんな製品?
2007年に、トライアスロンの元プロ選手であったミッキ・コズシェックによって立ち上げられたアクセサリーブランド、Lezyne。コズシェックは、実はTruvativの創業者であり、知っての通りSRAMに同社を手放して一旦ビジネスから足を洗った後に、一休みしてからカルフォルニアのロサンゼルスとサンフランシスコの中間地点のサン・ルイス・オビスポに創業したのが同社。要するに、一度アガッた人が好きな製品を作る為に好きなように開発しているブランドだ。故に展開しているアイテムは結構面白い。

Travel Floor Driveは、所謂フロアポンプと持ち運び式の折りたたみフロアポンプの丁度中間に位置する製品。フロアポンプとしての圧力の掛け易さを追求しているので、製品は削り出しのアルミニウムで作られており、一部ポリッシュの仕上げとなっている。


ジャーナリスト視点でのインプレッション
Travel Floor Driveのメーターには11BAR(160psi)まで目盛りが振ってあるが圧力の掛け易さに関しては、正直言って普通のフロアポンプ、例えばSILCAやSpecialized、Bontrager、Parktoolなどのものと比べて遜色ない。トラックレースはやらないので11BARまで必要ないというユーザーが99.9%だと思うがロードの適正空気圧である8BARならもう全然余裕。

ボディやハンドルにプラスチックが使われていると、捩じれが出て来て簡単には行かないのだが、このポンプは前面アルミニウムで、インナーチューブが大口径なので普通のコンパクトポンプとは安心感が違う。金属製なので重量は軽くはない。例えば、Parktoolのフルサイズのフロアポンプと比べると体感的にこっちの方が重い。

飛行機遠征用(CO2カートリッジは持って行けないし、フルサイズのポンプは嵩張る)にハードシェルのケースに忍ばせておいたり、自動車の車内に常備しておくポンプとしては理想的な仕上がりだ。

バルブヘッドは捩じ込み式になっており、チューブやバルブエクステンダーにネジ山の無いものには空気は入れられない。正確には二人掛かりで押さえつけておけばバルブエクステンダーなら8気圧まで入れる事は出来たが、あまりやりたくない。捩じ込み式のヘッドは、対応しているチューブと組み合わせるなら理想的だが、VITTORIAのチューブラータイヤなんかだとエクステンダー無しでもネジ山が切っていないモノがあるので困り者だ。どっちが悪いと言うと、恐らくアダプターを用意していないLezyneが悪い。ホースは普通のゴム製なのでカットして、このポンプにヒラメのヘッドを付ければ飛行機遠征用の究極のポンプが出来上がるだろう。

ちなみに、付属のスタッフバッグの出来は論外。
 
 

report:Kenji Nanba
photo:Kenji Nanba
date:2011.11.15