どんな製品?

プロ視点でのインプレッション
軽量なサスペンションで動きもしっかりしたもの・・こう問われて一番に思い付くのがDTであろう。世界のレースシーンではかなりのシェアを持っている事から、ただの軽いだけのサスペンションではないという事が窺い知れる。重量は142g、ちなみにFOXのカシマコート付きRP3が206gだという事からも、かなり軽いという事がお解り頂けるだろうか。

実際の動きは、全体の若干の剛性不足があるせいか、このサスペンション部分からフレームの前部分と後ろ部分とで捩れが出ているように感じられた。フレームにもよるだろうがサスペンション本体が高剛性なら「ここから捩れてる」というハッキリした印象は強く出ないだろう。

動き自体はいたってスムーズ、戻りで僅かに粘りにくい点もあったが、これも剛性面からきているのだろう。リアサスペンションに頼って走る乗り方ではなく、あくまでもリアサスペンションは補助的な使い方と理解した上での使用ならばこの軽さと見た目のカーボンのインパクトがもたらす恩恵は大きいだろう。

report:小笠原崇裕

ジャーナリスト視点でのインプレッション
私はどちらかというと100mmストロークのXCフルサスと言えども、サスペンションの動きを存分に使ってトレイルを楽しみたい派だ。とするとXR CARBONに乗るとやっぱりFOXがイイよね。という結果になってしまう。ドコに不満があるのか?と言われるとトラクション性能。ペダリングに集中せずにウリャっと踏んだ時にリアがズルっと来ないトラクションの良さではRP3の圧勝。リバウンドダンピングの性能というか味付けから来ているんだと思う。

DTのユニットは比較的ダンピングが弱めでシャキシャキ動く感じのユニットなので、美味しい所の持って行き方としては、高圧にエアを入れてサスペンションの働きを抑えて走る。要するにレーシングな走りが向いている。そういった走りには、軽量である事も当然効果的だしDTの狙い通りの仕上がり。確かに、このユニットが付いているバイクをみるとバリバリのXCレーサー(しかも軽量が自慢)に装着されている事が多い。悪いユニットではないが、見た目のラグジュアリー度に反してマッタリ系のユニットではなく、カリカリのレーシングユニットだと言う事は覚えておいた方が良いと思う。
 
 

report:Kenji Nanba

photo:Kenji Nanba
date:2011.10.26