独善か最善か。Di2徹底特集:比較試乗トークバトルPart.5

アルテグラの変速スピードと変速タッチ

吉本 – フロントメカって明らかに遅いでしょ?それって選手目線では問題ないの?ストレスだったり、あのスピードの差で勝負が分かれたりするの?

小笠原 – いやー、実際にレースで使い始めてエンジンかかったら全く気にしないでしょうね。

吉本 – そうだよね。

小笠原 – クランクを2回転させてアウターに上がらなかったら流石にイラッとしますが、そうじゃなければ問題ない。デュラと比べると多少遅いけどアルテグラは確実に正確に変速するので全然問題ない。

難波 – 昔はデュラとアルテグラだと明らかにレバーの重さが違ったりしたけど、今回の場合は2個とも同じリターンスプリングだからスイッチの重さ同じだし。

小笠原 – 人間的な入力疲れ度合いは、両者に差がない。

(左DURA-ACE Di2、右ULTEGRA Di2)

難波 – ただし、あのボタンのクリック感には納得いかない。

小笠原 – ちょっと安っぽいかもね。パソコンのキーボードメーカーなんかをちゃんと見習って欲しいとは思う。

難波 – まあ、調達先の問題があったりもするんでしょう。

吉本 – クリック感を確実につけたかったんだとは思うよ。ミスシフトを絶対にさせたくない。だから意図的にクリック感を付けているんだと思う。そこはあるような気がする。

小笠原 – カンパ、スラムにしても基本的にクリック感は凄いですもんね。ガチガチっとフィードバックがある。外国人はあれが良いんですかね?

吉本 – 手が大きいとか力自体もあるから、それで問題ないんだろうね。旧型のエルゴパワーの赤文字仕様が出た時もスプリングが強くてレバータッチは重くなってたし。フランドルみたいな路面が荒れている状況でもミスシフトしないって言うのがプロ機材に求められる性能なんでしょう。

小笠原 – キツイ時こそ、そういう性能が大事になってきますね。

難波 – ボタンのクリック感にしても980XTRの初期では凄く軽くなったのに、途中で出てきたディレーラーでは重くなってみたり、「シマノのシフトタッチとは」みたいな所は統一されていない気がする。自動車メーカーには感性エンジニアリング部っていうのが必ずあって、仕入れ先が違ってもボタンタッチなんかをブランド全体で統一するように仕上げてるよね。

小笠原 – 軽いのが良いのか、クリック感があるのが良いのか、どっちかに統一してこいとは言いたい。

吉本 – ていうかスイッチにしてるんだから、固さとかクリック感とかはユーザーで選べると良いのにね。女の子だったらもっと軽いボタンタッチを欲しがるだろうし。

難波 – ワイヤー式のシマノSTIは女子には変速出来ないって不評ですもんね。カメラだと、そういうのはあるんですよ。キヤノンやニコンのプロサービスに持って行くと、シャッターボタンのリターンスプリングの重さを変更出来る仕組み。

吉本 – アルテグラはあれで良いかもしれないけど、デュラエースぐらいになるとそういうのをやって欲しいよね。

難波 – 夢屋で出して欲しい。

小笠原 – いいねぇ。

難波 – あと、セラミックベアリングプーリーも。。。

続く

Di2比較試乗トークバトル Part.6「ボタン式のシフトについて」

「独善か最善か。Di2徹底特集」トップに戻る
 
 

discussion: 小笠原崇裕、吉本司、Kenji Nanba
まとめ:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:2011.12.10