アジア初のバイカーズホテル、YoHo Bike Hotelを知っているか?

高雄のサイクリングシティ度合いには驚きを隠せないが、高雄を玄関としてレンタカーや高速バスで1時間半で訪れられる墾丁国立公園エリア(Kenting)は更に凄い。これぞサイクリストの夢見る理想郷だろう。
サイクリングレーン付きの幅広く取られたコーストラインを走る観光道路(生活の為の幹線道路は海岸線ではなく気候の影響の少ない内陸に作られている)には自動車はまばらで、ガードレールの無い美しい海岸線を見ながらなだらかな海岸線を走る事が出来る。国立公園エリアの西側だけを走っているのではこのように緩いリゾートサイクリングだが、東側に出ると様相は大きく異なる。

太平洋の荒波と台風の影響を受ける東海岸は全く様相が異なり切り立った絶壁と急斜面の連続する走り甲斐のあるルート。そのまま牡丹峡という有名な温泉エリアへと登れば700m程度の峠に登る事も可能で、国立公園エリアを1周する120km程度のルートの中には信号が数個しかないし街らしい街は国立公園故に墾丁しかないので自由自在に好みのルートを取り放題だ。サイクリング中に困った時は、国立公園エリアの様々なポイントに用意されるサイクリングステーションが便利だ。主に交番などだが、簡易的な工具とエアポンプ、パンク修理キットなどが用意されている。

これだけの話なら、宮古島でも沖縄本島北部でも体験出来ない事もないような話だが、墾丁にはあって他には無いものがある。それがバイカーズホテルだ。YoHo Resortという墾丁エリア最大のリゾートホテルに併設されるYoHo BIke Hotelはアジア初のバイカーズホテル。アジア初というが、ここまで大規模なものは、ヨーロッパでも地中海のマヨルカ島やカナリア諸島などのリゾートサイクリングのメッカに行かなくてはあまり見る事の出来ない規模だ。

YoHo Bike Hotelは何が凄いのか?まず、チェックインからして自転車専用のチェックインカウンターがあり自転車のまま乗り入れてそのままチェックイン出来る。というかそれが普通のスタイル。バイカーズホテルですから。

部屋は、メゾネットタイプとフラットタイプの2種類が70部屋程用意されるが、室内デザインとして組み込まれたバイクラックがあり、もちろん室内にバイクをそのまま持ち込めてバイク関連の荷物やケースを広げるスペースある。ホテル内には、サイクリングルートの案内をしてくれるガイドや、GIANTオフィシャルストア(アクセサリー中心だが完成車も売っている)、そして驚く事に自転車メンテナンスコンシェルジュまで用意されており、到着したらバイクケースを渡してお願いすると組み立ててメンテナンスまでしてくれるしストアで買ったパーツの組み替えから洗車まで一通りの事をやってくれる。

敷地内には、MTBトレイルも用意されておりツアーやスクールも開催されている。そして最後がレンタサイクルだ。常時100台近くのGIANTのバイクが用意され、繁忙期には200台を超えるという。例えば、TCR Advanced SLにDURA-ACE Di2が装備されたレンタサイクルも用意されていた(このグレードだと1日で7千円程度)。要するに、手ぶらで行っても乗れるのがバイカーズホテルである。

ホテルの敷地自体は相当に広く、4つのプールとプライベートビーチ、6つのレストランやSPAなどが用意されている。

YoHoリゾートのPR担当者のMandy Shihさんに話を聞いたので少々紹介しよう。

ーこのバイクホテルは何時頃出来たものなのでしょうか?
YoHoリゾート自体は開業から11年ですが、バイクホテルは2年前の2009年2月に出来ました。ちなみに、併設でKIDS HOTELという子供と一緒に泊まるためのホテルもあります。

ーどのようにして、このホテルが出来たのでしょうか?
YoHoリゾートのC.E.OとGIANTのC.E.OのMr.ジェンは、バイクを通じて友人でもあり、二人の意見が一致したので、GIANTとのコラボレーションでBIKE HOTELが出来ました。

ーどんなエリアからの宿泊者が多いのでしょう?また、いつがベストシーズンですか?
台湾国内からも多くの人が訪れますが、香港、シンガポールからの訪れる人も多いですね。また台湾に駐在している外国人サイクリストにも人気です。ベストシーズンは10月から5月の間で、11月、12月は日によっては風の強い日があるので注意が必要です。6月から9月の間は気温が高くサイクリングをするには余りお勧め出来ない気候です。

ーMTBトレイルはあるのでしょうか?
墾丁エリアには、低山が多くMTBでの走行に適した山が沢山存在します。YoHoリゾートの正面にもMTBトレイルが用意されています。

ーこのエリアでの次のトピックありますか?
ご存知の通り、この2年間、そして来年もIronman70.3シリーズの開催を予定しています。次の大きなステップとしては、国立公園エリアを一周するロードレースを計画し、地元市と調整しています。1周は約120kmで途中には大きなヒルクライムもあり開催する事が出来れば面白い大会になるでしょう。

ー日本からYoHoに行くにはどうすれば良いですか?
バイクは持って来ても手ぶらで来ても大丈夫です。高雄空港からはシャトル(要予約)が用意されています。皆さんのご宿泊をお待ちしています。

写真で見るYoHo Bike Hotelと墾丁
 
 

Part.1 高雄自転車天国理論
Part.2 この冬、サイクリストは高雄を目指す
Part.3 台湾のサイクリング事情
Part.4 アジア初のバイカーズホテル、YoHo Bike Hotelを知っているか?
Part.5 高雄サイクリングの計画の立て方(近日公開予定)

report: Kenji Nanba
photo: Kenji Nanba
date:2011.12.09