SHIMANO DURA-ACE ST-7900

どんな製品?
シマノが世界に先駆けて発表し、世界をリードしてきたブレーキシフト一体型デュアルコントロールレバーの7900DURA-ACE版。従来の7800から比べるとシフト変速ケーブルのルーティングをハンドルバー側に内蔵してスッキリした外観を実現したのが最大の特徴。ブレーキレバーにカーボンを採用し、スモールパーツにチタン製のものを採用するなどして軽量化を図っている。公称重量は378g。

ジャーナリスト視点でのインプレッション
前後ディレーラー、ギア関係と組み合わせた時の変速パフォーマンスは電動には劣るとはいえ、コレ単体で見たら文句の出るような仕上がりの物ではないどころかワイヤー変速機の工業芸術品の域。シフトタッチの確実さやマルチ変速のしやすさ操作力、そしてフロントギアのトリム不要の操作性など4世代目にして完成の域に達している。
が、一方でエルゴノミクス性能はどうか?極めて握り心地の悪い寸胴なブラケットは現状フラッグシップラインナップ(Campagnolo、SRAM、Di2)の中で最低の品であるし、ブレーキレバーの操作感にしても褒められたものではない。特にブレーキ操作し始めの突っかかり感は精神衛生上良くない。Di2仕様ならデュアルコントロールレバーに関しては、変速、ブレーキタッチ、エルゴノミクスすべての面でワイヤー式を上回る。
また、シフトレバー内にはブレーキワイヤーの固定キャップがついており、この固定ネジが極めて小さいため一般的なポータブルツールでは対応出来ない。実は個人的に出先で苦労した思いがあり、そもそも安全上の2重ガード以外の何者でもないあの部品を何故シマノが装着したのかは未だに謎である。一説には7900デビュー前後にあったワイヤーケーブルのリコール絡みの装備との話もあったが、少なくとも7970Di2ではカバーは無くなっていた。
9000系などという前に、7910アップデート版のデュアルコントロールレバーを用意してほしかったというのが1ユーザーとしての声である。
 
 

report:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:2012.2.4