DURA-ACE陥落か!?NEW RED最速試乗 vol.3

NEW REDのブレーキに関しては、果たしてマトモな物なのかどうか非常に心配していたが完全に杞憂であった。デュアルピボット方式を捨てて、新しくカムレバー方式を採用したNEW REDのブレーキは素晴らしく良く出来ている。

欧州SRAMの広報担当者によると「絶対的な制動力ではデュアルピボットの競合に対して勝っていない」と認めているが、絶対的な制動力をアッサリと捨てて来た所が結果として素晴らしいモジュレーションを実現している。

既存のブレーキ、7900DURA-ACEと、SUPER RECORD(前後デュアルピボット)、旧REDで比べると、個人的にはガツンと効くDURA-ACEよりもSUPER RECORDの人の感覚にあったブレーキタッチと制動力が好きだったが新しいREDのそれはブレーキタッチ、握り込んで行った時の感覚、そして握るに従ってシューがリムに吸い込まれて行くような制動感覚がカンパニョーロのそれに非常に似ている。よって、個人的には非常に好ましい。一方で、DURA-ACE的なガツンと効くブレーキが好きな人(選手に多い)によっては評価が別れるかもしれない。

ブレーキレバーの出来に関しては、先にも述べた通り「最高」の一言に尽きるので操作面で不満は一切無い。一方でエアロ化であるが、効果はもちろん普通に乗って解るようなものである筈が無く一般のライダーにとってはルックス以外に特にメリットは無い。一方で、プロの世界では集団から逃げた時に、単独で100km走って「フレームの形状にもよるが数秒ぐらいは効果が出るかもしれない」(SRAM担当者談)との事なので、ひょっとしたらそれが勝負の分かれ目になるかもしれない。というぐらいのものだ。

DURA-ACEと真っ向から制動力勝負には出れないという事情が見え隠れするが、真っ向勝負を捨ててモジュレーションと軽量化、そしてエアロで攻めて来たブレーキはマーケティングとしてもプロダクトとしても成功としか言いようがない。

ちなみに、噂のディスクブレーキに関しては登場するのは間違いなく、公式発表は夏との事で、現在出回っている写真が本物なのかどうかについては「ノーコメント」だそうだ。
 
 

report:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:12.3.3