北海道富良野アースライドレポート

本州は梅雨真っ盛りで不快指数100%が続く中、富良野では気温も20度少しでカラカラな乾燥した気候。4回目を数える「北海道富良野アースライド」はそんな最適な季節に雄大な景色をサイクリストにプレゼント。

本イベント前日には親子サイクリングを開催、主に小学生の親子が参加し、親子揃って自転車の基本的な乗り方講習を行った後に5キロほどの河川敷の気持ち良いサイクリングロードを走った。普段は通らない道にワクワクドキドキの時間だったようだ。午後には「小笠原崇裕のロングライド講座」を絹代さんと2人で行い、1時間という短い時間であったが大勢が見守る中で多くのポイントを伝授。

夜には新富良野プリンスホテルで、ふらのワインウェルカムパーティーが開催され、ゲストである近藤房乃助さんのライブと、多くの景品が登場し会場はイベント前なのに最高潮!?というまでに盛り上がった。

富良野アースライドのコースは平坦基調が主の「富良野平野コース」の50キロ、折り返し前後にアップダウンが連続する「ラベンダーコース」の80キロ、中盤から標高差300M程を登る「北の国からコース」の110キロの3コースが用意されており、今回は道内より300名、道外より351名の合計651名の参加。

スタートを切るとまずは畑の中の平野部を突き進む、同じ様な風景だがハンドルを切らずにひたすら真っ直ぐ走れるこの気持ち良さは本州には無いものだ。14キロ進むとさっそく第1エイドステーションが現れ、ここでは楽天のメロン部門でグルメ大賞を受賞した「とみたメロン」のカットメロンがいただける。ここまで少ししか走っていないものの甘いメロンは元気を与えてくれる。

残雪の残る山を眺めながら再度平坦基調の道を進むと僅か10キロ後に第2エイドの日の出公園。ここではジンギスカンBBQにアスパラガス、ジャガイモ、オニギリ、ハーブティーが振舞われる。臭みの無いジンギスカンを腹に詰め込んだらここからアップダウンの開始、38キロ地点の第3エイドである拓真館までの道程は平坦は無く登っては下りの繰り返し。ここで無理をすると後半に辛くなってしまうので軽いギアを選択しマイペースで走りたい。

これぞ富良野!美瑛!というような正に雄大な景色が続き、「人間って小さいな・・」とふと感じてしまうような自然。エイドの拓真館ではソフトクリームとお菓子が振舞われ、一汗かいた身体に冷たさが気持ち良い。来た道を戻っていくが同じ道なのに見える景色が違うのと、多くの参加者とすれ違うのでついつい皆に手を振ってしまう。先程も入った第2エイドで再度休憩し、これから始まる長い登りに備えて水分をしっかりと取る。登りに入ると一直線に伸びる道に若干の絶望感・・・斜度は緩いものの視界が前後左右に広いので距離感が掴み難く、登り坂が遥か彼方まで続いているように見えるのだ。ここで無理をしないようにしたい、というのも標高差300Mを登った後にも標高差100Mを2回登る坂が待ち受けている。非常にチャレンジしがいのあるレイアウトだ。

登り切った先の道が北海道を象徴するかのような何も無い一直線の道、ついつい「あ~あ~あああああ~あ~」と口ずさんでしまうほどの開放感があり、大地のパワーを感じてしまう道だ。途中には冷たくて美味しい「原始の泉」という湧き水があり、ここでボトルの水を汲みつつ休憩する事をオススメする。一面グリーンに覆われた大地を眺めながら徐々に登って着いた先が第4エイドの五郎の石の家。ここでは天然水で作ったガラナ&サイダーとお菓子が振舞われる。76キロを走ってきた身体には炭酸の刺激が美味しく、気温も上がってこの第4エイドでは1時間もの休憩。本州の梅雨のベタベタとは無縁なカラっとした心地良い風が眠気を誘ってきたので10分ほど仮眠してしまった。スッキリした頭で第4エイドを後にし、畑の中のアップダウンを快調に飛ばすと皆が「最高だった!」と口を揃えて言うハートヒルパークの豪快なダウンヒルが現れる。標高差300M程を綺麗で道幅の広い道路を一気に降りる爽快感はたまらない!富良野の町並みが遠くに見え、このまま飛び立ってしまえたらどれほど気持ちが良いだろうか。

下りきった直後に最後のエイドである第5エイドが97キロ地点に現れる。ここでは超人気店である「富良野バーガー」のソーセージに、自家製パンが振舞われる。疲れ切った身体にソーセージの塩気がこれほど合うとは!このままここでビールを飲んで残りはタクシーで・・・と心底思ってしまったが邪念を振り払って残りの13キロの平坦を走り出す。フィニッシュゲートでは絹代さんが走り切った参加者を元気良く出迎え、富良野ぶどうジュースが振舞われた。

夜には「サッポロビールフィニッシュパーティー」が「Bar AJITO」で行われ、地元富良野産の素晴らしい食材で作られた食事とビールで舌鼓。
普通のイベントはここで終わるのだが、アースライドは翌日にもオプショナルツアーがある!富良野からバスで1時間ほど移動した先の川でのラフティング、親切で愉快なインストラクターに簡単な説明を受けていざ川へ!日本一冷たいといわれるのが理解できるほどに冷えている水温は10度以下!ドライスーツを着ているので濡れないものの冷たさは伝わってくるが、その以上に楽しくてあっという間の90分。川から上がった後はダッチオーブンで作られた料理に美味しいパンをビールで頂くという何とも贅沢な時間。帰りのバスでは全員爆睡!
こんなに美味しく楽しいアースライドは越前加賀、東京、石垣島と続く!

アースライド公式サイト
 
 

report:小笠原崇裕
photo:小笠原崇裕
date:12.7.10