Cannondale 2015 OverMountain特集 Vol.3「新型JEKYLL 27.5、TRIGGER 27.5の詳細」

Vol.1をまだご覧でない方はこちらからご覧ください。
 
_DSC0473
(JEKYLL CARBON TEAM)

_DSC0568
(TRIGGER CARBON TEAM)

Cannondaleとしては待ってましたとしか言いようのないENDUROの世界的な隆盛。何故かというと、偶然なのか必然なのか、登って下れるロングストロークカテゴリーの代名詞、JEKYLL / TRIGGERを既に持っていたからだ。

10年ほど前に初代JEKYLL(ジキル)が出たときの衝撃は未だに忘れられないが、簡単な操作でトラベル、ジオメトリーの全てが変わるJEKYLLは、1人が2つの性格を持つジキルとハイドから名前を取っている。

今回発表された新型JEKYLLは、27.5インチにホイールサイズを変更すると同時にフレーム、スイングアーム、サスペンションユニット、フォークの全てを新設計して文字通りフルモデルチェンジ。ショートストローク版に当たるTRIGGERももちろん同じくフルモデルチェンジとなる。

_DSC0512
(Lefty SuperMax PBR)

概要を簡単に説明すると、まず目を引くのがロングストローク初のLEFTYとなる、LEFTY SuperMaxの採用だ。昨年登場した新世代LeftyのLefty SuperMaxには見た目には隠れているが従来のLeftyと同様、内部のチューブ形状が四角に削られており、四角のアウターチューブ内側と四角断面のインナーチューブによって、圧倒的な捻れ剛性を実現している。これによって、ロングストローク化が可能となった。Jekyllには160mm仕様が、Triggerには140mm仕様が装着される。

_DSC0496
(JEKYLL CARBON TEAM)

スイングアームなどの基本的な構造は従来のJekyllと考え方は変わらないが形状、素材、レイアップの全てが新しくなっている。インプレッションの項で述べるが、ホイール、サスペンションとフレームのあり方の根本的な部分が見直されており、全く違うバイクになっている。

_DSC0547
(DYAD RT2/JEKYLL CARBON TEAM)

核になるのは、FOXとCannondaleが共同開発したDYAD RT2(ダイアード)サスペンションユニットで、1つのユニットに2つのエアチャンバーと油圧回路を持ち、スイッチ操作でサスペンショントラベル、ダンピング特性が完全に切り替わるシステム。

特許と独占供給の関係でCannondaleだけが持つこのシステムこそがJEKYLL&TRIGGERをこのマーケットで圧倒的なポジションに君臨させている理由で、DYADのレバーを操作するとフレームのBBハイトが持ち上がり、同時にヘッドアングルはJEKYLLの場合で68°から67°へと変わり、シートアングルは73.6°から74.9°へと変化する。この2つのモードの事を「エレベート」と「フロー」と呼んでおり、前者では95mm、後者で160mm(TRIGGERでは85mmと140mm)のトラベル量へと変化する。

SPAIN2014_Day One_By ADL-6233
 
また、ユニットのマイナーチェンジで初期設定のサグ量(ライダーがバイクに乗った1G状態での沈み込み量)が35%へと減っており、実質的な有効トラベルは従来モデルからのトラベル量の増加分以上に増えている。

難しい話はこのくらいにして、結局の所新しいJEKYLL、TRIGGERは乗ると凄いのか?を、実際にレースで試してみたのでお伝えしたい。

CdaleLaunch_1728
 
Vol.4「マウンテンバイク2.0」に続く(近日公開予定)

Cannondale 2015 OverMountain特集
Vol.1「ENDUROが世界を変える
Vol.2「ENDUROが世界を席巻した理由
Vol.3「新型JEKYLL 27.5、TRIGGER 27.5の詳細
Vol.4「マウンテンバイク2.0
Vol.5「JEKYLL 27.5をENDUROレースで試す
Vol.6「ジキルとハイド
Vol.7「ENDUROの神髄
 
 

report:Kenji Nanba
photo:Ale di Lullo, Kenji Nanba, The Bike Journal
date:14.5.20