Cannondale F-Si速報 Vol.2「XCレースのためのバイク」

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如何にして速いXCレーサーを作るのか?答えは簡単で、より速く下れて、より速く登れるバイクを作れば良い。言うは簡単だが、既に完成形達している29erハードテイルを進化させるのはなかなか難しい。

29erのホイールサイズ自体は明らかに速いが、それが装着されるフレームや各部の設計には大きなホイールによって様々な制約が求められる。10年以上に渡って各社が研究してきた29erフレームのほぼ完成されたジオメトリーを打ち破るためにCannondaleが考え出した解決策がFull System Integrationだ。

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日本語に直訳すれば「すべてのシステムを統合」。従来からBB30のSiクランクを採用するなど独自パーツを装着して来たCannondaleだったが例えばチェーンラインの位置などは既存の規格に乗っ取ったものだった。

これをF-Siでは一旦白紙に戻して、まずは29erのホイール規格ありきの上で、最高のハンドリング、最高の加速性能、最高の反応性能を実現するための新しいジオメトリーを考えた。

そして、そのジオメトリーを実現するために、クランクセット、フォーク、シートポスト、ハブなどを専用規格で設計する事で、29erジオメトリーの常識を打ち破る新しいジオメトリーを実現した。それがSystem 29 Geometryだ。

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リアセンター(チェーンステー長)は従来の限界とされてきた440mmを大幅に下回る429mm。主要ブランドの27.5XCレーサーが430mmである事を考えると29erとして如何に短い数字であるかが良く解る。

そしてヘッドアングルも29erの常識を打ち破る69.5°。フォークオフセットは55mm(通常の29erフォークは47mm、TREK G2ジオメトリーフォークでも52mm)となっている。

Cannondale曰く、27.5を通り越して26のハンドリングと軽さを持ちながら、それでいて29er。突破口はオフセットドライブトレインと新設計のLefty 2.0の採用だ。

Vol.3に続く

Cannondale 2015 F-Si特集
Vol.1「新世代XCハードテイル、F-Siが登場
Vol.2「XCレースのためのバイク

report:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:14.5.30