SDA in 王滝の魅力

SDA in 王滝。

年2回長野県王滝村で行われる長距離マウンテンバイクレース。

エンデュランスMTBイベントでは圧倒的な人気で日本最大。

コースははっきり言ってキツイです。今回のような寒い大雨の中になればサバイバルレースです。しかし、なぜそこまで人を惹きつけ、リピーターが多く、魅了するのでしょうか。

ライバル達との戦い、自己タイムの更新、フィニッシュ後の達成感、まだまだ行ける自分の中の可能性の発見、王滝村の大自然を楽しむ、などなどたくさんの惹きつける魅力があると思います。

SDAはセルフディスカバリーアドベンチャーの略。直訳すれば自己発見の冒険。まさにその通り。

私も2011年から春・秋大会を数えると今年の秋で12回目のSDA in 王滝でした。はっきり言って多いです。私以上にたくさん出ているライダーも少なくないと思います。しかし、それでも未だにリピートし続ける・・・

大会の写真を見返しているとその魅力が自然とわかってきました。レース中の魅力はもちろんですが、それに付随したそれ以上の魅力がそこにはありました。

ほんの一部ですが(もっと写真を撮ってもっとたくさんの人を紹介したかった〜泣)、今回の王滝関連の写真で振り返ってみたいと思います。

サポートしてもらっているコーキ屋さんでレースバイクを入念に整備してもらいました。レースはその日だけではありません。練習、準備もそうですが、たくさんのサポートと応援してくれている方達の愛情でレースの日を迎えられることができるのです!

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ギリギリまで注文をつけても王滝出発までに最高の状態に仕上げてくれます。本当に感謝です。

現地でも安達さんが会場でブースを設置してくれてサポートしてくれています。ありがとうございます!

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キャニオンジャパンの石山さんもサプライズ?!で駆けつけてくれました!当日も大雨の6時スタートに撮影と応援に来てくれました。ありがとうございます!14358996_1062454100535354_5806169786666713302_n

会場では沢山の方達がブースに遊びに来てくれました!img_9489

池田選手から元気や刺激をもらっています!と皆さん言ってくれますが、私も皆さんからの嬉しい言葉で元気と刺激をもらっています!ありがとうございます!img_9484

リスペクトするアテネオリンピアンでもある大先輩、竹谷さんと超大人気自転車漫画「弱虫ペダル」の著者である渡辺航先生とスタート前に談笑。14440787_1062458773868220_6071375257738420966_n

お二人とも超多忙スケジュールの中で王滝120kmへの準備をするのは本当にすごい!渡辺先生はロード漫画を描いていますが、実は王滝は欠かさず参戦しているMTBフリークなのですw参戦後の単行本巻末には先生の王滝参戦記が載るのでチェックを欠かさずに⭐︎14316843_1062458723868225_2971991981709914982_n

先生の初120kmの様子はブログにも書かれているのでぜひチェックを

スタート前の一枚。え、笑顔?!大雨降ってますけど!

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ニュートラルスタート中もこの笑顔!優勝した「ゆろっぴ」こと宮津選手(#5)もいい笑顔しているwちなみに彼の王滝レースレポートも非常に面白いのでぜひチェックを!

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ちなみにレース中はこんな顔。。。正にガチです。

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でもフィニッシュ後になるとまたこの笑顔。ライバル達はガチでぶつかり合える仲間なのです。14322372_1062445233869574_3508749552132457030_n-2

レース中は言葉こそほとんど交わさないものの、互いの全てを見せる走りをするので互いを理解するには本気でぶつかり合えば十分なのです。だからこそ心から讃え合えるのです。

まあ、この後一人になると悔しさが一気にこみ上げてくるのですが。。。詳しくはここから(恥。。。

香港からきているKENと。彼も王滝の魅力にとり憑かれた一人(笑。去年からリピーターとなっています!彼も仲間をたくさん連れてくるので王滝を国際色豊かにしてくれます。刺激をありがとう⭐︎

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私の王滝村での定宿「民宿藤屋」さんの宿泊仲間のヤナセさん一家もフィニッシュに駆けつけてくれました。14433171_1062453227202108_2854977822256488771_n大雨の中ありがとうね〜!!!!14370149_1062445230536241_6257136009267884355_n

フィニッシュ後の会場でも会話が尽きることはありません。人の数だけドラマがあるとは正に王滝レースも一緒。参戦者一人一人にドラマがありますね!同じコースですが違ったストーリーが作られるんですよね。その話を聞くのも話すのもすご〜く楽しいんです。img_9502

定宿の藤屋さんは、はっきり言ってもう家族です!そして、宿泊仲間の方達も然りです!宿へ着くと自然と「ただいま〜!」っと言ってしまうほどです(笑。
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レース後、冷え切って宿へ戻ると暖かいお風呂を用意してくていた上ににゅう麺をお風呂上がりのタイミングで作ってくれました。舌だけでなく心の奥まで響く一生忘れないほどの美味しさでした。あの時は本気で泣けてきました。ありがとうございます。14433081_10154588919256151_4706062343351559236_n

地元王滝村の日野製薬さんの日野百草は体調管理には欠かせないアイテムでいつも助けられています。ありがとうございます!もう王滝村は私の第2の日本の故郷と言っても過言ではないでしょう!img_9545 オフィシャル表彰台の後には恒例?!の裏表彰台!

いつも元気をたくさんくれるマイルポストの皆さんと〜!14332940_1089666737737472_1295275467840641437_n

京都朝6の皆さん達と!皆さん面白すぎていつも笑いすぎてしまいます。最高っす!14355510_1167745016634145_2356814353786565414_n

そして、自転車コーキ屋のメンバーで!!!渕井さんも忙しい中で(というか私が忙しくさせたのかw)100km完走したのは本当にリスペクトです!!!山ちゃんもあの大雨の中で迷わず出走して本当に頑張った!!!グレートレース参戦も期待しているよ!!!14355166_857937314342545_8099718788631681949_n

という感じで今回の王滝を振り返りましたが、リピートする理由あり過ぎ!というのが率直な気持ちでした。

王滝村を離れる時にはいつも名残惜しいのです。

王滝村の大自然、素晴らしい人との沢山のご縁、そしてそれを繋げてくれている大会、感謝しかありません。

早くもまた来年も皆さんと笑顔でこの地で再会したいと思っています!

次は最強の「チャレンジャー」として最高の走りをお魅せするので宜しくお願いします⭐︎

SDA in 王滝120kmレースレポート

大会名:セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝 120km
大会ウェブサイトhttp://www.powersports.co.jp/sda/
開催地:長野県王滝村
開催日時:2016年9月18日
距離:約113.8キロ(メーター読み)
天候:大雨
気温:11〜15℃
結果総合2位
タイム:5時間59分09秒
TSS:367
エネルギー量:4,147kJ
レースデータ(STRAVA):https://www.strava.com/activities/716011786 (獲得標高と距離が悪天候のせいか正確でないと思われます。)

春と秋に行われる国内最大のMTB長距離レース「SDA in 王滝」。特に秋大会の120kmは日本一の長距離レーサーを決めるにふさわしいレースとも言えるビッグレースだ。

昨年の秋、今年の春と優勝と来ているので3連覇とコースレコードを目標に今大会に臨んだ。

大会前夜から激しく雨が降り始め、その雨脚は当日も弱まることはなかった。

朝3時起床。朝食内容は、差し入れでいただいたスペルト小麦100%のパン約一斤にココナッツオイルと日本みつばちの生蜂蜜をたっぷり塗ったもの、バナナ一本、プラントベース+赤ビーツドリンク、梅干し1個。とても美味しいのでエネルギーだけでなく、テンションも上がる。3時半には食べ終わり、少し横になり消化にエネルギーを促す。

朝まで防寒・雨対策は迷ったが、当初予定した通りにウォームアップオイル、レインジェル、コンプレッションアームカバーで対応することを決断。まず、アップオイルをほぼ全身に塗りこみ、レインジェルを頭、腕と足の前部、そしてお腹周りにたっぷりと塗りこみ防水の膜で冷やしたくないところをコーティング。会場に着いてからは靴、グローブ、ジャージにもレインジェルを塗りこんだ。

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スタートの安全祈願式では前年の秋大会優勝者として前へ。この悪天候でコースも荒れていることが容易に予想できるので、出走者全員が安全に無事ゴールできることを御嶽山へ向かって心から祈願した。

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降りしきる雨の中、気負いも無く、むしろこの今から始まる未知のアドベンチャーとライバル達との戦いをワクワクする気持ちでスタートした。

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ニュートラルスタート区間を経て、本格的なレースがスタート。

周りではペースアップなどがあったが淡々と自分のペースで徐々にペダルに込める力を上げていった。先頭に出てからもスピードはできるだけ緩めず、後続を今のうちに引き離すために限界は超えない程度に追い込みつつ登り続けた。

最初の登りですでに私と宮津選手の二人に絞られ、春大会100キロと同じ展開となった。

先頭交代をして後ろにつきたいところだが、この悪天候と荒れたコンディションで後ろにつくとラインが全く見えない上に、泥飛沫もすごい受ける。先頭交代というよりもお互いのラインで走り、出られるところは前に出て、という感じで刺激しあいながらペースを落とさずにレースを進めた。

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深い水たまり、重い砂利、川の中を走っている様な路面でスピードは思ったよりも乗らない。仕方がないが予想・目標タイムよりもだいぶ遅いペースでチェックポイントを通過していく。今日のコンディションでコースレコードは難しそうだ。

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しかし、集中力は高い。なによりこの状況を楽しんでいる自分がいる。

普段の王滝のコースとは一変し、良く言えば新鮮なアトラクションだらけのアドベンチャーコース。川下りの様なダウンヒル、沢登りの様なクライミング、よりリアルなMTBコースと言えるのではないだろうか。

そして、強い相手との本気の勝負。興奮しないわけがない。

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CP2通過時。まだ心身共に充実している。

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後半に入り、おそらく冷えからくる身体の固まりと疲労がではじめる。かなり厚めに身体に塗ったレインジェルも何時間も続く土砂降りの雨で流れてきてしまっていたのだ。数時間の雨での経験では大丈夫だったのだが、この雨量はその経験予想をさらに超えていた。

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下りでは歯がガタガタ震え始め、下り終わったあとの登り始めで冷えた膝がきしみ、足が温まるまでの時間が長くなってきているのを感じる。それに合わせてスピードの乗りも悪く、宮津選手の登りのペースにに合わせるのがきつくなり始めた。

身体全体を熱くするために無理やりダンシングを増やす。あまり効率的ではないがこの状況では仕方ない。

80キロ地点あたりからの登りで宮津選手の若干のペースアップに遅れをとり、その後ろ姿が徐々に遠ざかっていく。ここからの勝負ポイントは2つの大きな登り。まだ体力的にはいける感じが残っているがどうにも身体の反応が悪すぎる。

春大会は私が後半引き離す形だったが、今回は逆。宮津選手は若いながらスマートなレース運びに加えて確実に強くなってきている。

雨と低い気温でボトルのドリンクがかなり余って重りとなっていたので、少しでも軽くするために残りの距離分だけを残して中身を捨てた。

ドリンク以外の補給はしっかり意識して摂取。ジェル5個ずつ入れたフラスコ2個、バー1本。しっかりエネルギーを取らないと身体が燃えないのでさらに冷えが悪化する。

最後の20キロループの長い登りが始まる。深い砂利の重い路面に苦戦するが、ようやく身体が再び温まり始め追撃の準備が整い始めた。

「次のコーナーを曲がれば後ろ姿が見えるはずだ」

とポジティブな心構えで追い込み、登り続けた。かなりキツいがスピードは落ちることなく伸びてきている。雨脚と風もさらに強まるが、本来の走りに集中できてきている。まだいける。

しかし、登り切っても宮津選手の後ろ姿は捉えることができなかった。再び100キロコースと合流したあとは短い登り一箇所と長いダウンヒルでフィニッシュ。

一回目に下った時は、ある程度綺麗なライン取りを意識していたが逆転のチャンスがあるのはこの最後の下りのみ。踏めるところは全て踏み切り、できる限り直線ラインを選び、リスク限界を攻めに攻めた。このコンディションながら最後のダウンヒルセクションでは最速のタイムで下りきった(STRAVA調べ)。

だいぶ詰めたとは思うが、姿は見えないままスト1キロの平坦セクションに入ってしまう。しかし、フィニッシュゲートをくぐるまではわからない、諦めきれない。

限界まで追い込みながら諦めない気持ち、「負け」受け入れたくない気持ち、いろいろな思いが錯交する。

14358743_10154589162456151_442551835839877244_n©Kazuhiro Araki

フィニッシュゲートが見えた瞬間に負けを確信。

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すぐに宮津選手の元へ行き、彼の王滝での初優勝を称えた。これが私のゴール後の素直な行動だった。

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この日、この王滝で、この悪天候の中、120キロを一番速く駆け抜けたのは彼。本当に強かった。心からおめでとう。そして、最高の時間をありがとう。

2位でも入賞でもなく、優勝しか目指していなかったのでこの結果は私の中では負けでしかない。

悔しすぎる結果だが、連覇していた王滝でのこの強烈な刺激は新たな気づきでもあった。

最高のチャレンジャーとして、世界を目指すライダーとしてこの場にまた戻ってきたい。

120キロ表彰台。1位宮津選手、2位私、3國井選手、4位岡本選手、5位松本選手、6位森本選手。

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春大会、ヒルクライム、秋大会でシリーズ優勝を決めるキングオブMTB王滝表彰。1位宮津選手、2位私、3位松本選手、4位國井選手。

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たくさんの応援ありがとうございました!

そして、この悪天候の中走った全てのライダー、運営スタッフの方たち、本当にお疲れ様でした!

写真:Sayako Ikeda

レース中補給

大ボトル2本(スポーツドリンク約750ml)実質飲んだ量は1本程度、ソフトフラスコ2個(パワージェル梅味10個と水をまぜたもの)、バー1本

レース中装備:

チームジャージ半袖・ビブショーツ:Primal Wear
ベースレイヤー:THE NORTH FACE パラマウントタンク
オイル:イナーメウィンターオイル・レインジェル
ヘッドバンド:HALOⅡ プルオーバー
アームカバー:C3fit インスピレーションアームカバー
ソックス:C3fit ライドグリップソックス
グローブ:ERGON HX2

レース機材

バイク: Canyon LUX CF 29 チームエディション

ドライブトレイン:SRAM XX1, 32T

タイヤ: Continental X King 2.2Protection: 前後20PSI

グリップ: Ergon GS1

グローブ: Ergon HX2

ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11

ヘルメット: Limar

ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB

チェーンオイル:Finishline CeramicWet Lube

補給食:GUパワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen

リカバリー:C3fit コンプレッションソックス

テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

NEW HALE:テーピング

自転車コーキ屋

Peaks Coaching Group Japan

VESPA

パワーバー

THE NORTH FACE

C3フィット

なでしこ健康生活・生きている玄米

ヒロコンフーズ

VITAMIX

HALO HEADBAND:ヘッドバンド

オルタナティブバイシクルズ

民宿 藤屋(王滝村)

百草丸 日野製薬(株)

スポーツクラブ ルネサンス

チームスポンサー:

Ergon

Topeak

Canyon

SRAM XX1ContinentalTires

Primal Wear

Finish Line

Crank Brothers

Chamois Butt’r

Stan’s No Tubes

SDA in 王滝いよいよ今週末!装備編

日本最大の長距離MTBレース「SDA in 王滝」いよいよ迫ってきましたね。

私の王滝でのレース装備を紹介します!

愛車は今シーズンメインで乗っているキャニオン LUX CF 29

img_9449昨年の秋、今年の春の王滝での優勝もほぼ同じバイクと仕様です!最強です⭐︎

フロントのチェーンリングは32t。SRAM XX1クランク一体型のクオークのパワーメーターでレース中のデータを取っています。

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気になるタイヤのチョイスはコンチネンタル社のクロスキング2.2プロテクション。パンクが多い王滝のコースでもパンクリスクが比較的低いタイヤです。昨年と今年の春ではパンク無しです。こぎが軽く、王滝の砂礫の路面にもグリップが効くオールラウンドなタイヤです。空気圧は18〜20PSI程度を予定しています。シーラントはスタンズノーチューブ社のレースシーラントをたっぷり2カップ分入れています!

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ペダルは最軽量のクランクブラザーズ社のエッグビーター11。泥ハケもよく、4面でキャッチもしやすく、荒れた路面でもフロートに自由度があるのでMTBにすごく適したペダルだと思います。そして、デザインが超クールです!img_9446

今シーズン南アフリカのレースから導入しているパンク修理の強い味方「サムライスォード」。タイヤの穴が空いた箇所に↓を刺して修復します。スタンズノーチューブのレースシーラントと併用すると効果は抜群かと。

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ハンドルバー内部に収まるので見た目もスッキリ!超定番愛用グリップのエルゴンGS1ホワイトSとの相性もバッチリです。

パンクした場合はいかに早く復活できるかがレースではすごく重要なのでこのアイテムは強い味方です。パンクはしないが一番ですが!img_9403

サドルバッグの中身です⭐︎トピーク社のエアロウェッジパック、シャトルレバー、CO2カートリッッジ25g(29用に容量多めに)、マイクロエアーブースター、携帯工具、パッチキット。スペアチューブ。チェーンリンク。今回はサムライスォードの登場でバッグの中身のパンク準備を少し減らしています。

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スペアチューブは穴が空いていないか必ず確認。収納するときもバルブ部分が摩擦で穴をあけないようにタイヤブートでバルブを巻いてパンク防止。ビニールで全体を巻いてバッグ内で摩擦が起きないようにもしています。

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レースでのチェーンルーブは信頼のフィニッシュライン社のセラミックウェットルーブ。レース前夜から当日朝まで2−3度たっぷりコーティングして複数の膜をつくることで耐久力がさらに増します。特に雨のコンディションでは強い味方となります!

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雨と冷え対策としては、念のため想定できるすべてのシチュエーションの準備をしていきます。

レインジャケット、シューズカバー、ウォーマー、フェンダー、ホットオイルなど。使わなければそれはそれで嬉しいですが、必要な時に現地になかった時は大変なことになります。

山の天気、特に王滝は標高も高く、軽視は絶対にできません。超楽しいスポーツですが厳しい自然を相手に行うスポーツということも決して忘れてはいけません。

タイムや優勝を狙う選手たちはその安全性、速さ、軽量性のリスクのバランスをどこまでとれるかで悩みます。。。経験は付いてきましたが装備は毎回悩むところでもあります。

トップ選手の一人、國井敏夫選手のブログにもここらへんに関しての良記事があるのでぜひチェックしてみてください。ここから。

↓冷えに弱い私にとっては低気温のレースにウォームアップオイルとレインジェル(ワセリン系)は欠かせません。ウィンドブレーカーを着ない代わりにレインジェルをお腹周りや肩の前部、膝周りなど冷えが気になる箇所に塗って薄皮一枚追加する感じで使っています。

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あとは雨でも晴れでも、ポジティブでいられる精神状態。

どっちにしても走るのだからネガティブになってもなんのプラスにもなりません。

雨が降ってしまっても準備をしっかりしていれば充分レースを楽しめます!

直前になってしまいますが、レース前のカーボローディングの疑問についての記事です。私も例となって出ているのでぜひ参考にしてみてください!

“王滝”直前講座 「カーボローディングの効果がある人とない人」 この差って何ですか?

私は本日から王滝へ向けて出発します!

明日の大会前日は午後からトピーク・エルゴンブースにいるので気軽に遊びに来てください⭐︎

では、王滝でお会いしましょう!!!

モンゴリア・バイク・チャレンジレポート:TEAM JAPAN編 

今年のモンゴリア・バイク・チャレンジ6日間ステージレースに3人の日本人が参戦していました。

本レースは基本ソロの結果が出ますが、同時に3人チームカテゴリーにもエントリーできます。つまり、エントリーすればチームとソロ両方の結果を得ることができるユニークなシステムとなっています。

ちょうど3人日本人がいるということでチームカテゴリーに「チーム・ジャパン」としてエントリーしました!

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メンバー紹介、

岡本紘幸選手(インパルス):今回、海外ステージレース初参戦!国内ではトップカテゴリーでレース活動。今年の春の王滝100キロでは2回のパンクがあったにもかかわらず6位入賞と素晴らしい力走を見せました。今年の秋の王滝でも台風の目になる予感?!まだまだ伸び盛りの27歳!

鈴木望選手(中学・高校理科教諭):ななななんと!マウンテンバイク歴は半年足らず!ですが!いきなり春の王滝100キロ完走を果たし、今回のモンゴルが2回目のマウンテンバイクレースといういきなり凄まじい経歴をお持ちの方です。そのMTBを始めたきっかけは昨年のモンゴリア・バイク・チャレンジのドキュメンタリー番組(NHK BS1グレートレース)を見たことだそう。番組を見て、感動し、MTBを購入し、忙しい合間を縫ってトレーニングを開始。この話をお聞きした時は嬉しくて感動して涙が出そうでした。

3人チームのルールはステージごとの3人のうちタイムが速い2人の合計タイムで結果が決まります。

初日から、チームジャパンはチームカテゴリーぶっちぎりで優勝しました!

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優勝するとリーダーズジャージが授与され、翌日はこのリーダーズジャージ着用が義務化されます。

連日、快進撃を続けます!

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鈴木さんは2回目のレースとは思えないくらいの強さで過酷なステージを完走していきます。

岡本選手も初ステージレースとは思えない快走で連日総合トップ5圏内に絡みます。

二人ともすごい!私も大いに刺激を受け、エネルギーをもらい、走りと結果につなげました。

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しかし、4日目から鈴木さんの体調が大きく崩れてしまい、5日目にリタイヤを余儀なくされます。

レーサーは想像以上に身体を酷使します。レース中以外でも慣れない食事、寒暖の激しい気温、準備、移動、キャンプなど。。。

ステージレース中は身体の免疫力が極度に下がっているので、普段なら平気なものでも食あたりをしたり、ちょっとしたことで感染症になったりします。

誰にでもいつでも起こる可能性があります。気をつけていてもなる時はなります。

かく言う私も最終日のタイムトライアル前にお腹が激下りをしてスタートに遅れるというアクシデントがありました。。。

レース後ですが岡本選手もお腹を壊したと聞いています。

このチームで一番大切で感動したことは3人全員が1日1日ベストを尽くしたことです。

鈴木さんも体調回復後は結果は出なくても残りのステージを走りきりました。素晴らしい姿勢です。

大和魂です。

おかげでこの6日間で3人の結束力と仲は一気に深まりました。

↓レース終了後はキャンプ地の裏山を仲良くハイキング(笑!

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ウランバートルに戻ってきても市内観光へ〜!

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過酷だったけれどこの素晴らしい経験を一緒に乗り越え、成長したことで一生のかけがえのないフレンドとなりました。

チームジャパ in モンゴルありがとうございました!

次のチームジャパンの再会は9月18日開催の「SDA in 王滝」です⭐︎

楽しみで仕方ありません!

2016モンゴリア・バイク・チャレンジレースレポート

大会名:MBC (モンゴリア・バイク・チャレンジ)
大会ウェブサイト:http://www.mongoliabikechallenge.com/home/
開催地:モンゴル
開催日時:2016年8月21〜25日
結果:4位(6日間総合)/プロ(カーン)カテゴリー
ステージ1:4位
ステージ2:4位
ステージ3:2位(カテゴリー1位)
ステージ4:3位
ステージ5:4位
ステージ6:5位

各ステージの距離と獲得標高
1:105km, 1930m
2:113km, 2750m
3:117km, 2110m
4:130km, 1150m
5:88km, 1481m
6:25km, 489m (タイムトライアル)

今年で2回目のチャレンジとなるMBC。昨年は全く表彰台に絡めず、悔しい思いを残しての4位。今年こそは世界の強豪と勝負をし、結果を残すためにこのモンゴルの地に戻ってきた。

今年は6日間(昨年は7日間)、各ステージの距離も大幅に短縮されているが、決して勝負が楽になるわけではない。その分スピードと強度が上がり、よりシビアな勝負展開が予想された。

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ステージ1

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©www.paolomartelli.com

ウランバートルの市街地からニュートラルスタート。気持ちを高めながらリアルスタート地点へと向かう。いよいよ6日間の激闘の始まりだ。

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©www.paolomartelli.com

今大会3回の優勝経験があるカナダのコーリー・ウォレス選手が序盤からペースアップ。これにより早くも先頭集団が形成される。ウォレス選手、ペイソン・マクエルビーン選手(USA)、昨年の優勝者ニコラス・ペティーナ選手(イタリア)、ハンズ選手(ベルギー)、岡本紘幸選手(日本)、私を含めた6人に絞られた。

登りの度にペースアップ、平地では牽制、の繰り返しで非常に強弱の激しいレース展開。

レースの3分の2が過ぎたあたりでのマクエルビーン選手のアタックをきっかけにレースが本格的に動いた。

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©www.paolomartelli.com

一瞬でも足を緩めたら置いていかれる強烈なハイスピードでマクエルビーン選手を追う。集団がついに崩れ始めた。

気づくとペティーナ選手、ウォレス選手、私の3人でのチェイスグループとなっていた。身体中が悲鳴を上げているがなんとか食らいついている。昨年はこのグループにはついていけなかったので、自分の成長を感じることができる。

しばらくすると長い深い砂地セクションへと突入。ここで地足の差が徐々に露呈。少しずつ二人の背中が離れていく。うまくライン取りでなんとか遅れないようにするがやはり強い。

この砂地獄により完全に集団はバラバラになり、マクエルビーン選手、ペティーナ選手、ウォレス選手、私の順にほぼ等間隔の差が生まれた。

残り約15キロはコースサインが曖昧なところがあり、何度かロストしかけたがなんとか前のウォレス選手の姿を見失わないように必死に追いかけた。

差をキープしたまま最後まで全力を尽くし、初日は4位でフィニッシュ。トップからは約5分差。表彰台には登れなかったが、昨年は数十分離されていたので、確実にトップに近づいていることを実感できた。

マクエルビーン選手が逃げ切りステージ優勝、ペティーナ選手2位、ウォレス選手3位。

ステージ2

大会中最も獲得標高が多い超ハードステージ。最初の登りからウォレス選手の信じられないようなペースアップ。マクエルビーン選手、ペティーナ選手、岡本選手が着いていく中でオーバーペースとなり、息が上がりきってしまい遅れをとってしまった。

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©www.paolomartelli.com

モンゴルの丘は基本スイッチバックが無く、斜度が非常にきつい直登トレイル。20%超えの斜面が次から次へと姿を表す。路面も砂利で滑りやすいので重心バランスコントロールもシビアに要求される。

ここで生まれた僅かな差が命取りとなる。風が吹き荒れるモンゴルの荒野で先頭集団の4人は集団の利をうまく使い、力をセーブしながらレースを進める。一方私は単独で向かい風と戦いながら彼らを追う。

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しかし、足は良く動き、気持ちはポジティブ。一人でも必ず追いつけると信じてペダルに力を込めた。

前で動きがあったようで岡本選手が遅れ始め、中盤を過ぎたあたりで追い抜き、順位を4位にあげる。序盤のあのハイペースに乗った岡本選手の力強さは本物。同じ日本人としてリスペクトだ。

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徐々にだが確実に前の3人の後ろ姿が近づいてきた。ついに残り約20キロ、ワンコーナー差で追いつける位置まできた。

しかし、こちらの追い上げに気づいた3人はそこから更にペースアップ。こちらは単独でほぼ全力ペースで来たのでさすがここから上げることはできなかった。コースも容赦の無い急斜面のテクニカルな激坂が続く。姿は見えるものの再び離れていく。ここからフィニッシュまではとにかく差を最小限に抑えるための忍耐の走りとなった。

二日目もマクエルビーン選手、ペティーナ選手、ウォレス選手に続く4位でフィニッシュ。

もう少し、もう少しで表彰台に手が届く。

ステージ3

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本日も過酷なビッグステージ。表彰台の3人が序盤から激しいふるいをかけてくる。しかし、どう頑張ってもこの波に乗ることができない。悔しすぎる。

岡本選手、ハンズ選手、私の3人で第2集団を形成し、協力し合いながら前を追った。

中盤で岡本選手がパンクで遅れをとり、ハンズ選手と私の二人で前を追った。ハンズ選手は47歳でマスター2カテゴリー。私とは別のクラスだが世界的にも非常に強い選手だ。ハンズ選手のペースには合わせずに私は常に前の3人を追う走りをし、ハンズ選手は私の後ろに着いた。

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今日のコースは幾つもの深い川を越え、荒れた路面を進む。かなりきついが変化に富んだ面白いコースだ。

ラスト15キロを切り、前の3人がコースロストしたとの情報が入り、私たちが一気にトップに躍り出た。

残り10キロはほぼ平地、差を広げるためにも全力でこぎ続けた。ハンズ選手も私を風除けにしつつ必死に後ろに付いてきている。

フィニッシュゲートが近づき、念願のステージ優勝だと思ったその瞬間。2時間近く後ろに付いていたハンズ選手がすっと前に出てきてまさかのスプリントを仕掛けてきた。

私は彼の前を引き続けてスプリントの足も残っていなかったので反応もできず、あっけにとられた。ここまで一度も前に出ることもせずに、終始引っ張ってきた相手にする行為だろうか。これはレース経験がある選手ならば絶対にありえない行動。

結果、ステージ優勝はハンズ選手、数秒遅れで2位私、3位はロスト後に追い上げた総合リーダーのマクエルビーン選手。プロクラスでは優勝だが腑に落ちないステージ結果となった。しかし、モンゴルで初めて表彰台に登れたことは嬉しい。3日終えた時点の総合は4位。

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ステージ4

今大会最長の130キロ。

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霧が濃く視界が悪く、気温は一桁の非常に厳しい環境の中のスタートとなった。いきなりの全力ペースでレースは始まった。

視界が悪い中でのデコボコの道をいかに効率良く、スピードを殺さずにペースアップできるかに全神経を集中した。

一時遅れを取りかけたがなんとか先頭集団に留まることに成功。霧が晴れ、気温は上昇し、レースも徐々にヒートアップし始めた。昨日の手応えと怒りもあり、今日はいつも以上に結果を残したいという強い気持ちがあった。

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集団のペースが一時落ち着いた65キロ地点あたりで、思い切ってアタックをかけた。まだレースは半分以上あるのでここから単独の逃げはかなりリスクがある。しかし、これが逆に意表を付き、総合トップ3人は私のアタックに付いてこなかった。

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徐々に足と心のエンジンを上げていく。まさかこの距離は逃げ切れないだろうという相手の思いを覆すために。

逃げること約25キロ、約90キロ地点でメディアカーから5分近く差を付けているとの情報が入る。5分は大きい。あと40キロ。死力を尽くして逃げ切ってみせる。

後半は向かい風が強く、ほぼ平坦。単独は部が悪いがエアロポジションを取り、タイムトライアルモードでひたすら踏み続けた。

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3人が高速ローテーションを組み、少しずつ差が詰めてきている情報が入る。世界でもトップクラスの3人が協力して私を追走している。恐ろしいが、3人を本気にさせているこの状況に興奮し、ワクワクすらしていた。

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110キロ地点を通過。ついに後方彼方に3人の姿が視界に入ってきた。もの凄い勢いだ。

こちらももう一段ギヤを上げるが、どうあがいても彼らの姿はどんどん近づいてくる。

これは逃げ切れない。

約50キロ逃げた時点で捕まり、振り出しに戻ってしまった。

向こうも私を捕まえるために相当のエネルギーを使ったようで追いついてからはペースが落ち着き、ところどころでアタックはあるものの決定打はなく、膠着状態が続いた。おかげでこちらは千切れることなく、最後のスプリントへの準備と回復ができた。

残り200mを切ったあたりのデコボコのセクションからマクエルビーン選手がキレの良いスプリントで一気に飛び出す。それにウォレス選手と私が付いていく。ペティーナ選手は路面の影響で出遅れたようだ。

コンマ何秒の世界での相手への反応と、荒れた路面での一瞬も無駄にできない効率的なスプリント。そして最高のライダーが相手。興奮しないわけがない。

極限まで集中したがやはり前の二人を捉えることはできず、3位でスプリントを終えた。

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マクエルビーン選手1位、ウォレス選手2位、私が3位。総合は変わらず4位。

昨日に続き、トップ3相手に勝負ができている手応えをより実感できた日となった。約50キロの逃げ、スプリント勝負、3位入賞。あと2日、まだまだいけるはずだ。

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ステージ5

 90キロ。この日はスタートからかなりの強風で逃げも作れずにしばらく大きな集団での走行が続いた。

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レースが動いたのは30キロ地点にある補給ポイント。止まる選手と止まらない選手に分かれ、そこでペースアップした選手がいたことによりレースは荒れた。補給ポイントでのアタックは本来ならばマナー的に御法度。しかし、レースは続行されたので対応するしかない。

混乱のセクションを終え、ウォレス選手とドッキングして前を追う。トップはペティーナ選手とマクエルビーン選手、少し置いて岡本選手、そして私とウォレス選手という順。

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ウォレス選手は超強敵だが親友。二人ともモチベーションを高く持ち、お互いに引っ張りあった。後半になるにつれ、グングンスピードが上がっていった。今にも置いていかれそうな限界ギリギリのペースだが彼と高め合える時間はすごく楽しい。

終盤に差し掛かり、フィニッシュゲートも視界に入ってきた。二人で3位まで順位を上げ、トップ二人もちらっと遠くに見えるがゴールまでの距離を考えるとこのままだと追いつけない。

ウォレス選手との3位争いのスプリント勝負がほぼ確実となる。お互いに後ろに付くことを止め、ハイペースで並走し始め、緊張感が次第に高まっていく。

「絶対に勝つ」

ほぼ同時にスプリントを仕掛ける。

ゴール手前がコーナーとなっていて砂も浮いているのでハイレベルなトラクションとバランスコントロールが要求される。一瞬の判断とコントロールミスでクラッシュを引き起こす可能性もある。

ウォレス選手が最初にコーナーに入るが、私はインを突き、フィニッシュ数メートル手前で再び横一線となる。

全力の一漕ぎをして二人でバイクを前に突き出してのフィニッシュ。

結果は、悔しくもウォレス選手の勝利。タイムは同じだがほんの10cmほどの差で負けてしまった。表彰台も逃してしまった。

第5ステージ、総合ともに4位。あと一つで表彰台という4位という結果は非常に悔しい。悔しいけれども、勝負ができていることはすごく嬉しい。昨年の勝負をさせてもらえなかった4位とは天と地の差だ。

ステージ6 最終日

昨日の夕方あたりから予期せぬ事態が発生。胃腸の調子が狂い始め、夜中もトイレを往復し、ろくに眠れぬまま朝を迎えた。

今日のステージは1分ごとに一人ずつスタートする25kmのタイムトライアル。超ハイスピードの短期決戦だ。

お腹が受けつかないが、エネルギーが必要なのでほぼむりやり朝食を詰め込む。

ネガティブになりそうなメンタルを上げるためにウォームアップを入念に行うが、一向に具合が良くならず、スタート前に再びトイレにこもることに。私のスタート時間が1分前に迫るが腹痛が酷くトイレから出られない。

「このままでは間に合わない。」

腹を括り、トイレから飛び出してスタートへ向かうがすでに私のスタート時間は過ぎてしまっていた。

レース審判の人たちが、

「止まらなくていいからそのまま行け〜!45秒ほど遅れただけだ!」と叫んでいる。

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間に合わなかったが、とりあえずレースはスタートできた。あとはこの25キロを耐えて全てを出し尽くすだけ。

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©大平緑

遅れた分、すぐ後ろからウォレス選手がスタート。

追いつかれないように必死にペースを上げる。そして、いち早く前の選手に追いつきたい。

お腹の調子はとりあえず落ち着いているようだ。足の調子は逆に良いくらいだ。今日もウォレス選手と抜きつ抜かれつの高め合いながらのペースアップ。前にスタートしたハンズ選手も追い抜く。

しかし、ウォレス選手の後ろからスタートしたペティーナ選手が信じられない勢いで追いついてきては、私たち二人を置き去りにしていった。W杯でも結果を残している彼の走りはさすがだ。圧倒されそうになるが、負けてはいられない。

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今日でモンゴルの超戦は最終日。このコースに今まで積み上げたもの全てを出し尽くし、置いてくる。足を緩めたいところで鞭を入れるようにダンシングでペースアップ。そのあとのタレそうなところでケイデンスを上げる。

後悔だけはしたくない。

フィニッシュゲートくぐるその瞬間まで前だけを見続けた。

©大平緑

第6ステージ結果は5位。スタートの遅れがなければ一つ順位は上がったかもしれないがそれもレースの運と一部。しっかりと受け止める。

6日間総合結果は4位。

目標としていた総合表彰台は悔しくも今年も届かなかったが、その内容は大きく改善することができた。昨年は一回も登れなかったステージ表彰台に2回登ることができ、さらに優勝をかけた勝負に絡むこともできた。

最高の舞台で最強のライバル達と高めあい、限界まで追い込む。こんなにも刺激ある6日間は今まであっただろうか。超濃密な時間を過ごし、生きていることを実感し、命を賭けるほどのワクワクする経験。これはレーサーにしか味わえない世界。アスリートで本当に良かったと思う。

素晴らしい走りで優勝を手にしたペイソン・マクエルビーン選手(USA)。まだ若く、これからも要注目選手!

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昨年の覇者、今年2位のニコラス・ペティーナ選手(イタリア)。優勝こそ逃したものの彼の走りはやはり世界トップクラス。IMG_9253

3位のコーリー・ウォレス選手(カナダ)。BCバイクレース優勝、2回のマラソンナショナルタイトルなど輝かしい経歴を持つコーリー。親友にして最強のライバル。今回もたくさんの刺激をもらった。ありがとう!IMG_9255

一緒に戦った全てのライバル達には心から感謝とリスペクト。彼らがいなければこの世界は味わえないし、成長することもできなかった。本当にありがとう。

そして、応援・サポートしてくださった全ての方達に感謝。

ありがとうございました!

レース機材

バイク: Canyon LUX CF 29 チームエディション

ドライブトレイン:SRAM XX1, 32T

タイヤ: Continental Race King 2.2Protection: 前後18~20PSI

グリップ: Ergon GS1

グローブ: Ergon HX2

ペダル: Crank Brothers Eggbeater 11

ヘルメット: Limar

ボトルケージ: Topeak ShuttleCage CB

チェーンオイル:Finishline CeramicWet Lube

補給食:GUパワーバージェル&VESPAプロSayako’s Kitchen

リカバリー:C3fit コンプレッションソックス

テーピング:ニューハレ

パーソナルスポンサー:

NEW HALE:テーピング

自転車コーキ屋

Peaks Coaching Group Japan

VESPA

パワーバー

THE NORTH FACE

C3フィット

なでしこ健康生活・生きている玄米

ヒロコンフーズ

VITAMIX

HALO HEADBAND:ヘッドバンド

オルタナティブバイシクルズ

民宿 藤屋(王滝村)

百草丸 日野製薬(株)

スポーツクラブ ルネサンス

チームスポンサー:

Ergon

Topeak

Canyon

SRAM XX1ContinentalTires

Primal Wear

Finish Line

Crank Brothers

Chamois Butt’r

Stan’s No Tubes