CATEYE SOLAR HYBRID HL-EL020

どんな製品?
ソーラーパネルによりNiMHバッテリーを充電して使用出来る充電式フロントライト。ソーラーバッテリーの満充電時に点灯で2.5h、点滅で6hの使用が可能。充電バッテリーが切れた際は単三電池3本で、点灯10h、点滅30hの使用が可能。

ジャーナリスト視点でのインプレッション
この製品の心意気は買いたい。ソーラーで充電、日本の法規でも自転車の前照灯として使用出来る400カンデラの出力。ソーラーで充電出来るだけでセキュリティの確保出来ている駐輪場でしかも空があって自転車通勤している人などはとりあえずお勧め出来る製品と言って良い。
が、実際に使ってみるとどうか。配光特性に問題がありすぎると言える。恐らく、CATEYEの製品として、日本の道交法を考えて数十メーター先の視認性能を低出力LEDで出そうとした結果、昔のマグライトの集光を絞りまくったようなピンポイントで照射する極端な配光になってしまっている。
結果として、このライトは正直言って、単体で薄暗い峠や田舎の農道を走れるような代物では残念ながらない。一方で、都会の夜道を通勤など決まりきったルートで走るのならそもそもライト無しでもこちらの視認能力的には十分走行可能であるので、実用上大事なのは相手からライトが見えるかどうか。その点では、このピンポイント照射なら遠くの正面から十分認識出来るので悪くない。
要するに、ソーラーで万能という製品ではなく、用途を割り切って使うか、もしくはサブライトとして使用するかどちらかが、このライトの使い道と言える。
単3電池は、バッテリーが切れた時に使えるが、先日ソーラーバッテリーが切れてしまい出先のコンビニで電池を買って付けようとしたら、背中のフタがマイナスドライバーが無いと装着出来ない構造になっており閉口した。開発者は実際にソーラーの電池が切れるまで実走実験をやっているのかと。ちなみに、日本の製品なのに純正で付いて来た単三電池がENERGIZER製だった事も残念であった。そもそもソーラーメインで使って長期間放置しておくと、ENERGIZERの電池がどうなるかはAPPLEのマウスを使っている人なんかだと良くご存知の筈。正直、この電池は液漏れしやすい。すべてのロットがENERGIZER電池が付いてくるのかどうかは知らないが、ライト自体安いものではないので、買った人はPANASONIC製に交換しておいた方が安全だと思う。
同じく数日前の事だが山道を走行中に日が暮れてしまってライトが無く困り果てた事があった。山道でこのようなコンディションに出会った時は、ライトなら何でも良いので付いていたら命拾いする。実はこのライト、マウンテンバイカーこそ常備しておく製品なのかもしれないとも思った。CATEYEとしては、クロスバイクなどのボリュームゾーンを主力のユーザーとして見ているようだが、個人的には台湾系のステアリングブランドなんかと組んで、ステムにソーラーバッテリーとステムクランプ部にLEDライト内蔵した製品を秀逸なデザインで出してくれると世界的に需要があるのではないだろうか。
 
 

report:Kenji Nanba
date:2011.10.10