Fi’zi:k Arione K;1

ジャーナリスト視点でのインプレッション
猛烈に痛そうな見た目と裏腹にゲルパッドが付いているので普通に座れる。少なくとも、ゲル無しのフルカーボンサドルに比べると雲泥の差。普通のアリオネ、とまでは言わないがARIONEカーボンと比べると2割痛いぐらいで済む。よって、しっかりしたパッドのついたウェアを着ていれば、別に200kmぐらい走ってもなんともない。と言うか違和感があるのは最初の10分ぐらいだけで、その後は全然問題ない。
ゲルパッドのお陰で、重量は149gと、とりあえず普通のカーボンレールのサドルと比べて20gとかそのくらいしか変わらないので、このサドルを装着して速くなると言う事は全く期待しない方が良い。むしろ股の血流が圧迫されて逆に遅くなると思われる。そもそも、同じフィジークでも革張りのANTALES00サドルの方が如何にも軽そうなこのサドルよりも全然軽い。
要するに、このK;1の存在意義はその凶悪なルックスのサドルを乗りこなしている根性を周囲の人に認めさせるモノでしかないが、実際には凶悪な見た目の割に乗り心地は悪くなく、そして重量も軽くないと言う品物。
サドルに何を求めるのかで存在意義が変わって来るが、普通のライダーにも選手にも全く必要の無いモノと言える。が、フルカーボンのサドルの中では歴代1位か2位を争える程秀逸なデザインこそが、このサドルの存在意義と言って良い。要するにファッションアイテムだ。
 
 

report: Kenji Nanba
date:11.10.12