SILCA SUPER PISTA


ジャーナリスト視点でのインプレッション
スポーツバイクに乗る儀式の一つが空気入れだ。正直言って、自転車を乗るという行動の中で一番ストレスが溜まる行為がポンピングであり、どんなヒルクライムよりも辛いのがポンピングだ。ポンピング中にポンプヘッドが抜けようものなら、乗る前から疲れてしまう。つまり、ポンピングを楽に行う事は、イコール自転車が楽しくなると言って良い。その為の近道がSUPER PISTAである。
チョット古いサイクリストには、フロアポンプと言えばコレ以外あり得なかった。そのくらい超定番のイタリアンブランドSILCAのフロアポンプ、SUPER PISTA。イタリア本国のホームページに行くと、何故か日本語で質実剛健と書いてある程、日本で人気の高いポンプだ。実際、プロショップでもカンパニョーロのツールと並んでSUPER PISTAを置いてあるお店が老舗には多い。
空気を圧縮してチューブに送り込むという極めて単純な仕事を文句無くこなして行く。という意味では、SUPER PISTAはやはり定番モデルだけあって不満の出るような品物ではない。また、SUPER PISTAのハンドルは木製なので折れるといったトラブルとは無縁だ。構造が単純なので圧縮が掛かりにくくなったら、数百円で買えるパッキンを用意してメンテナンス出来るのもヘビーユーザーには嬉しい。一方で、圧縮の効率の良さや、押しやすさのエルゴノミクスなどでは、SUPER PISTA以上に良いポンプも市場には存在するのも事実。例えば、ParkToolやSpecializedの製品は、明らかにSUPER PISTAより優れている。
SILCAのヘッドは、スプラインの切ってあるバルブとは相性が良いがそうでないチューブだと6気圧程度で抜けてしまう場合が多い。しかし、国内でSUPER PISTAとはなんぞやを解っているユーザーの多くがKUWAHARA HIRAME製のヒラメヘッドを装着しているのではないだろうか?
以前、ヒラメ製のヘッドをアメリカンブランドのエンジニアに見せたら感動していた。そのくらいSUPER PISTA+ヒラメヘッドの組み合わせは最高と言える。が、白人エンジニア氏に言わせると白人は背筋なんかがアジア人より強いので、ポンプヘッドを押さえながら8気圧まで空気を入れる事はあんまし気にならないそうである。どうりで、欧米メーカーからヘッドが飛ばないポンプが何時まで経っても出て来ない理由がこの時解った。話が脱線したが、この組み合わせは本当に素晴らしいので、SUPER PISTAをヒラメヘッド無しで使用しているユーザーが居たら今すぐ装着してみて欲しい。
SUPER PISTAはヒラメヘッドと組み合わせてこそ完成されると言って過言ではない。ちなみにヒラメヘッドはamazon.co.jpでも何故かamazonが取り扱っている。そのくらい需要が多いのだろう。
 
 

report: Kenji Nanba
date:11.10.14