Mavic EZ Ride evolve

どんな製品?
専用シューズソールについたマグネットとペダル内蔵マグネットによりビンディング無しでペダルとの接着を考えた史上初のペダルシステム。X字になった切れ込みがシューズにも入るため、自動的に適切な位置でペダルを踏む事が可能になる。

ジャーナリスト視点でのインプレッション
実は、触るまでこの製品について完全に勘違いをしており、比較的強力なマグネットで引き足もガンガン使えるビンディング要らずのビンディングシステムだと思っていたが、MAVICによるとどうやら違うらしい。

マグネットの強さは想像するよりも弱い。どのくらいの強さなのかを文字で表現するのは非常に難しいが、整備されていないチェーンを装着してアウタートップでクランクを片足で逆回転させたら外れるか外れないかギリギリぐらいの磁力。

要するに引き足を使える。という代物ではないが、逆に考えると引き足を使って走れるようなユーザーはビンディングシューズを履けば良い訳で、ビンディングを使えない初心者、もしくは上級者でもイージーなライディングで使う為に一応ペダルとくっつくぐらいのモノが欲しいという人向けの製品だ。

では、フラットペダルで良いのではないか?という声も聞こえるが、メリットは2つある。まず、シューズに切れ込みが入っているので、磁石によってペダルと適切な位置に密着する事で正しい位置でペダルを踏める。初心者の多くはこの感覚が身に付いていないのでペダリングが上達しない。また、磁力が強くない(弱いと言うと語弊がある)とは言え、時計の位置で8時ぐらいまでは足を送る事が出来るので上級者のイージーライドでのペダリング効率の改善にも役立つし、ペダリングを習得する為の初歩的なアイテムとしても使える。そういった意味で、このペダルはロードレーサー養成ギブスとなり得る。

個人的にも、周りで最近乗り始めた人からビンディングが怖い・立ちゴケする。という声を聞くが、トゥストラップでは逆に危険だし、フラペでロードバイクと言うのは如何なものかと思う為、そういった人にはこのシステムを最初は薦めたい。ビンディングにステップアップした後も、待ち乗りクロスバイクに装着するなど応用が効く所も良い。
 
 

report: Kenji Nanba
photo: Kenji Nanba
date:11.11.20