独善か最善か。Di2徹底特集:比較試乗トークバトル

Dura-Ace Di2とUltegra Di2には互換性が無い!?

難波 – 話題を変えて、デュラエースでは4ワイヤー式だったケーブルをアルテグラではいきなり2ワイヤーに変更してきた。コントロールレバー部分の構造を見ると、スイッチシステム自体は同じモノを使っているっぽいし、バラした訳じゃないけどスイッチはスプリングまで含めてデュラエースとアルテグラは同じじゃないかと思うんですよ。なのにデュラエースとアルテグラはケーブルの仕様で互換性を無くしてきた。IC付きのアダプターか、コンバージョン用のジャンクションでも用意してくれれば良いのになぁと思う。ユーザー無視の自己都合。

小笠原 – 完成車メーカー側は全部セットで採用しないといけないから逆にアルテグラDi2を採用し辛くなっちゃうよね。○○DURA-ACEと名前がついてても密かにクランクとRDだけデュラでシフターとFDはアルテグラっていうのがコストを落とす為の常套手段だったりするから。

難波 – シマノに言わせれば色々利点はあったのだろうけど、960型XTRの時にディスクブレーキとシフターを一体化してディスクブレーキメーカーを潰しに掛かったら、製品デリバリーの遅れもあって完成車メーカーに総スカンを食らったという事があった。アルテグラDi2には同じ政治のニオイがするのですよ。シマノに言わせると、XTRなら全部XTR。アルテグラなら全部アルテグラじゃないと本来の設計性能は出ないと設計者は言っていましたが、実際はスプロケをデュラに変えると如実に変速性能は上がる訳で。その辺どうなんでしょう?

吉本 – 全部セットで採用させたかったんだよ。シマノからすると設計性能の為にミックスコンポもさせたくない。アルテグラの2ワイヤー化にはそんな理由もあるのかもね。

難波 – じゃあ、BB30のメーカーにはアルテグラDi2は使うなという事ですか。

吉本 – 笑

難波 – 僕は7970デュラエースの付いたTTバイクを持っている訳ですが、アルテグラDi2が出るって聞いたときにアルテグラのシフターと通信ワイヤーだけ通したロードバイクのフレームを用意すれば、ワイヤーとFRメカはチェーンごと剥がしてロードバイクに付け替えればケーブル調整の必要が無いから30分もあればTTバイクから組み替えられるじゃん。と喜んでたんですが実際は互換性が無くて凄くガッカリした。TTバイクって持っててもアイアンマンの時ぐらいしか出番がないんですよ。だから普段はロードバイク仕様にして走ろうと思っていたのに結局、無駄に高いデュラエースのシフターを買う事になった。ただのスイッチが入っているだけなのに何故か無茶苦茶高いんですよ。デュラエースのシフター。RDの方がどう考えても原価は高いのにシフターの方が高い。こういう計算しつくされた価格設定に怒っている訳ですよ。

吉本 – そこはシマノのトータルインテグレーションですよ。まさに。笑

小笠原 – 人はそれをSTIという。

難波 – 話が個人的な怒りになってすいませんでした。笑

吉本 – いろんな解釈が出来るよね。完成車のスペックインにしてもミックスコンポをさせたくないとか、全部シマノを使って欲しいとか。そこはもう想像の世界でしかないけれど。

難波 – シマノの思惑と、完成車メーカーの思惑と、ユーザーの理想が合致していないというか・・・民主主義ですかね。

吉本 – いや民主主義じゃなくて資本主義だろう。

小笠原 – 民主主義だとユーザー様最優先だから。資本主義。笑

Di2比較試乗トークバトル Part.4「アルテグラとデュラエースの感性性能とは?」

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discussion: 小笠原崇裕、吉本司、Kenji Nanba
まとめ:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:2011.12.10