独善か最善か。Di2徹底特集:比較試乗トークバトルPart.4

アルテグラとデュラエースの感性性能とは?

難波 – 今度はアルテグラの質感についてですが、まずはアスリート目線で語ってもらえますか?

小笠原 – 質感?

難波 – 質感って言うのは、アルミの仕上げだとかそういう話ではなくて、ブレーキレバーのタッチだとか変速時に来る足へのフィードバックだとか、そういう所の話。感性的な質感。

小笠原 – デュラとアルテグラを比べるとデュラは体や頭に響く所まで考えて作られているな。というのは正直あります。

難波 – 個人的にはアルテグラの音には不満がありすぎるんですが。デュラエースの音は、「チュィン(高級な感じ)」だけどアルテグラは「ギュイー」

小笠原 – デュラエースDi2の音は気持ちいい。高いモーター使ってますって言う感じがモロにある。それに比べるとアルテグラのモーター音は余り良くない。チェーンオイルが切れ始めてチェーンがシャリシャリ言っているようななんだかスッキリしない感はある。特にフロント。

難波 – この音は、前後で4万円ぐらいの値段を取るディレーラーの音としては納得出来ない。

吉本 – シマノはね、2世代前の7700系デュラエースが出たときに商品コンセプトを「ストレスフリー」とまで謳って、チェーンの静粛性にまでこだわったと言って、「音はストレスだ!」と声高にして語っていた訳ですよ。それが、イキナリこれかよ。というのはある。一言で言ってこの音はノイジーだよね。

難波 – この音はストレス・・・?

一同 – 「ストレスフル」笑

小笠原 – 皆さんお厳しい・・。

難波 – アルテグラの名誉の為に変速性能はストレスフリーだと言っておきます。。

吉本 – 今語っているのは音の話だ。笑

難波 – 広島の森林公園みたいなコースでアマチュアカテゴリーのレースに出て、登りに入った瞬間に全集団から一斉に「ギュイー!」は聞きたくない。

小笠原 – 特にフロントをインナーに落とす時はスピードが上がっていない時だから余計に音が気になる。レース中でも下りでグワーッと走ってる時はそんなに音は気にならんと思うんですよ。

難波 – ちなみに、乗っている本人はリアの変速の音に関しては余り聞こえない。後ろに居るとモロに「ギュイー」って聞こえるけど。設計時点で音が上に来ないように設計しているんでしょう。

吉本 – デュラと比べての話だと音以外でも、変速の速度も含めて、あからさまにデチューンはされているよね。フロントの変速に関してはアルテグラだけだと不満はないけど、デュラと同時に比べると明らかに遅い。デュラだと「ギュイーン」が「チュィン」で終わる。

小笠原 – デュラが1テンポ速いのは間違いない。

難波 – でもワイヤー式みたいなゴリゴリはないですよね?

吉本と小笠原 – 全然ない

難波 – それでもデュラとは差があるというか、そのデチューン度合いの上手さは流石シマノとしか言いようがない。デチューンしたくても出来ないカンパと比べると大違い。

小笠原 – カンパは見た目も遠くから見たら解らないからね。あれは勿体ない。

続く

Di2比較試乗トークバトル Part.5「アルテグラの変速スピードと変速タッチ」

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discussion: 小笠原崇裕、吉本司、Kenji Nanba
まとめ:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:2011.12.10