ペテル・サガンに聞く、MTB XC選手が強い理由
まだ本特集をお読みでない方はイヴァン・バッソに聞く、欧州プロ選手の食事からお読みください。

難波ー 最後にサガン選手はMTB XC出身(ジュニア世界チャンピオン)ですが、ラスムッセン、エヴァンス、ヘシャダル、ケシアコフなど最近MTB XC出身の選手の活躍が本当に目立ちます。ほんの数年前までMTB XCで走っていて、今年ツールでグリーンジャージを手に入れたサガン選手ならその秘密を知っていると思うのですが教えて頂けますか?

小笠原ー マウンテンバイク選手をやっていた事の何がロードレースに活きているのか?

Peter Saganー OgasawaraがMTBの日本代表監督だったと聞いてその質問が入ると思ったよ。

難波ー 笑

Peter Saganー ヨーロッパでは近年マウンテンバイクの人口が非常に多くなっている。

難波ー 特に中央、東ヨーロッパではマウンテンバイクは非常に盛んですね。ヨーロッパ以外のアメリカ、カナダ(ヘシャダルの出身国)、オーストラリア(エヴァンスの出身国)では、ヨーロッパよりも早い段階からMTBの人口が多いですし。

Peter Saganー そうだ。なので、単純に言って競技におけるパーセンテージの問題が大きいと思う。才能とパワーを持ったアスリートがいて、その人口が多いのでその中のトップ選手がロードに転向すると速い。逆に、才能のあるロードの選手がMTBに転向したら同じように成功するのは間違いないだろう。

小笠原ー なるほど。

Peter Saganー ロード、MTBクロスカントリーでは、オンロード、オフロード、もしくは競技時間が6時間なのか2時間弱なのかという違いはあるものの、同じ自転車に乗る競技だし、長時間に分類されるスポーツなのも同じ。

Ivan Bassoー 俺からも言わせてくれ。その6時間、2時間の競技の違いはトレーニングの仕方で自分の持っているパフォーマンスを発揮出来るようになんとでも持って行ける。同じエンデュランス自転車競技なのでMTBから強い選手が出てくる事については何の不思議もない。
でも、ロードの下りが上手いのとMTBの下りが上手いというのは練習でどうこうできる問題ではないよな?(注:バッソ選手はペロトンの中であまり下りが速くない選手として知られ、サガン選手はMTBでもロードでもずば抜けて下りの速い選手として有名。)

Peter Saganー そうかな?(MTBで下りの上手い選手はロードで下っても上手いよと言いたげな表情だが、バッソの手前言えないといったジェスチャー)

難波ー 陸上や水泳からロードレースに転向というのとはワケが違うと言う事ですね。

Peter Saganー そういう事。なので答えは同じ自転車競技だ、ということかな。

難波・小笠原ー 今日は多忙なスケジュールの中ありがとうございました。

Ivan Bassoー 来シーズンのキャノンデール・プロサイクリングチームの活躍を期待してくれ。

イヴァン・バッソ、ペテル・サガンのインタビューを終えてに続く
 
 

interview:Kenji Nanba、Takahiro Ogasawara(小笠原崇裕)
photo:The Bike Journal
協力:中野喜文さん、Liquigas Cannondaleチーム
date:12.12.20