最速とはなにか?SPECIALIZED TURBOの実力を試す vol.1

速過ぎてアメリカで売る事の出来ない電動アシスト自転車TurboをThe Bike Journalでは緊急入手!同じく速過ぎてどうしようもないレトロフィットモーターシステムBIONXと世界初の同時比較試乗を行った。Specializedが欧州電動アシスト市場に殴り込みを掛けたSPECIALIZED TURBOの実力は如何に?

難波ーSPECIALIZED TURBO!

小笠原ー日本のメディアにインプレッションが載るのは確実に初めてだとおもう。だって日本で売ってないんだもの。

難波ーその日本で売っていないSPECIALIZED TURBOを、同じく日本で売っていないBIONXシステムと比較試乗してみた。この組み合わせで同時試乗したのは恐らく世界初。

小笠原ー日本で売っていない。TURBOに至ってはアメリカでも速過ぎて売っていない。そんなものを比較して意味があるのか?と言う人が居るかもしれないが、99%の人は実はTURBOは気になって仕方が無いと思う。

難波ー何故ここまで苦労して比較試乗するのか?

小笠原ー単純に面白いから。個人的に興味があり過ぎたと言うのがここまで苦労して準備した理由。

難波ーエレキは面白い。

小笠原ーで、TURBOって?と言う人の為にチョット説明。

難波ー単純に言うと、SPECIALIZEDが開発した欧州向けの電動アシストスポーツサイクル。これはもはやクロスバイクと呼んで良い次元じゃないと思う。最高アシストは45km/hまで。モーター出力は最大250W。これより詳しい情報は、前に発表の時に記事を書いているのでそれを読んでから、こっちに戻ってきて欲しい。

小笠原これね。

難波ーBIONX。ビオンクスじゃなくてヴァイオニクスと読む。こちらはカナダのレトロフィット電動アシストシステムブランド。250、350、500Wのシステムがあるが、その中でも重量とパワーのバランスに優れて一番ヒルクライム向けと言う350Wシステムを今回は用意した。レトロフィットと格好良く言ってみたが要するに「後付け」っていう意味です。ちなみにTREKはこのBIONXを準正採用していて、北米ではFXなどにFX+というグレードを用意している。

小笠原ーこれの単純なインプレに関しては、以前に紹介しているのでまだ読んでいない人は先にこちらを読んで欲しい。

難波ーどちらも日本の公道では走行不可。正確には動力機の形式認証を取って、ナンバープレートやウィンカーなどを装備すれば原付として登録する事は出来るが、やった人が居るのかどうかは不明。

小笠原ーなので最初に言っておくけど公道は走っていません。クローズドにてテスト。ブツ撮りについては許可を得て撮影しています。

難波ー大事なので、もう一回言っておきます。公道は走っていません。

小笠原ーあくまでエンターテイメントとして楽しみつつ、欧米の電動トレンドに思いを馳せて欲しい。

難波ーBIONXについては既にインプレしている通り、人間アームストロング。なので、今回はTURBOメインに話しつつ、BIONXと比べて同時に乗ってみるとどうなのか?という話をしたい。

小笠原ーBIONXとTURBOをまず並べて見て、ポン付けのレトロフィットシステムなのか、すべてがそれ専用に作られたスペシャルマシーンなのか、その違いでバイクとしての完成度が一目で違うよね。

難波ー完成度の高さは驚いた。写真よりも実物の方が遥かに凄い。

小笠原ー日本で売っていたら、今すぐ買いたい。

難波ー6000ユーロですけど。

小笠原ーそれでも買いたい。バッテリーがSpecializedのデザイン力でダウンチューブに内蔵されたシルエットは、そのくらいにもの凄い。

難波ー大手ブランドがここまで作り込んだ本気の電動スポーツバイクを投入してきたのは史上初なんじゃないかと思う。

小笠原ー両手で数えられるブランドでは確かにこれが初でしょう。GIANTは台湾、中国でもの凄い量の電動アシスト自転車、電動バイクを出しているけど、あれはこの粋には達していないあくまで実用系。


難波ー欧州系でもBOSCHシステムを搭載したバイクをGHOSTだとかSCOTTだとかCENTURIONだとかが出してたと思うけど、あれもあくまで実用車としてクロスバイクにプラスの世界でどうかのバイク。CENTURION×BOSCHシステムに関しては試乗しているのでそのうちそれのレポートも書きたい。

小笠原ー中小では変態的なモーターを装備したマウンテンバイクなんかが出ているけど、大手ブランドのクオリティでバイクを出してきたのにまず驚いた。

難波ー自分なんか3回コーヒー吹いた。出た時に吹いて、値段見て吹いて、さっき乗ったらもう一回吹いた。

小笠原ーフレームの作りもダウンチューブにバッテリー単純に内蔵しましたじゃないからね。リアバックも専用に作り込んで、フォークも専用品。


難波ー実は乗るまでモーターはガワを変えただけのBIONXなんじゃないの?って思っていたけど、完全に専用品。製造メーカーは公表されていないけど、トルクセンサーのトルクの検出方法なんかが乗っただけで違うのが解るし、BIONXはフリーホイールなのに対して、TURBOはフリーボディ&カセットスプロケット。

小笠原ーなので10速がつけれる訳だ。

難波ーねじ込み式のフリーホイールはあまりに需要が無さ過ぎて9速までしか知る所では無い。

小笠原ー本当によくここまで作り込んだよね。

難波ー6000ユーロにはコーヒー吹いたけど、実物を見たらこれ、6000ユーロぐらいしますわ。例えば、ブレーキがマグラのフラッグシップのMT8だし、ホイールもフリーライド用の29erリム。スポークの編み方も手間が掛かっているし、コンポはSRAM X.Oだしで、フォークもスルーアクスルの専用品。バイクだけで3500ユーロ、電気システムで2500ユーロ。見る人が見たら、ああ、そのくらいの値段しますね。というものにはなっている。

小笠原ー決して割高ではない。その辺の値段の付け方がSpecializedの本気度合いが伺える。最高のものを作ったんで買える人が買ってくださいよという姿勢。

自分で買ったら交換するのはクランクだけかな?日本の公道走れないから、地中海の別荘にでも置いておきたい。そんな別荘もってないけど。

難波ーこれでカーボンフレームにしちゃったら生産台数から考えて、もの凄い値段になっちゃう。恐らく1万ユーロとか突破しちゃうのでアルミフレームなんでしょう。

小笠原ーカーボンは流石に勘弁してくださいっていう所ですね。

難波ーでも、問題はカッコいいかどうかじゃなくて、乗ってどうか。自転車はそれに尽きる。

vol.2に続く 12/30日午後1時公開予定
 
 

talk:Kenji Nanba,小笠原崇裕
photo:The Bike Journal
date:12.12.30