高岡亮寛は、全日本選手権をどう戦うのか?

問答無用のアマチュア最速アスリート、高岡亮寛が明日、大分で開催されるロードレース全日本選手権を走る。12周回180km、獲得標高約6,000mの過酷なコースをどう戦うのか?先程19:30にThe Bike Journalでは電話インタビューを行った。

ーいよいよ全日本選手権が明日に迫っていますが、前日のお忙しい所、少々話を聞かせてください。率直に今の心境を教えてもらえますか?

まず、最初に言っておくと勝てるとか、勝ちを狙って行くとかは全然考えていない。ロードレースの世界は実力と自力がすべてなんで間違えて勝っちゃったとか、運良く勝ったとかそんなの存在しないよ。漫画じゃないんだから。
今日の試走でGARMINで測ったら実測で1周490mの獲得標高なんで12周でおよそ6,000mだ。どうやって生き残って完走するのか?まずそれを考えたい。
集団前方で争う相手は全員ヨーロッパプロと国内プロチームなのに対して、アマチュアが個人でどう戦っても勝てるわけがない。

ーその上で、明日戦うためにどんな準備をしてきたのでしょう?

このコースが最初に発表された時、「ひょっとすると自分の自転車人生の中で最高のチャンスかも」と思った。アマチュアが全日本選手権で入賞したらそれだけで大金星でしょう。心臓の強さと言うかタフさには自信があるんで、こういう風に上げ下げがずーっと6時間繰り返されるような展開には自分のカラダは正直言って強いとは自分が一番良く知っている。

だから、練習量ではプロには到底かなわないんだけど、それでもエース級が逃げる展開に上手く乗って食らいついて行けば、入賞なら狙えるかも。と思って年末からやってきたんだけど、今年に入ってから仕事も家庭も猛烈に忙しくなっちゃって・・。毎朝90分のトレーニングも十分に出来ないようになってしまい、正直言ってトレーニング不足感はある。

6月は4レース走って調整して全日本の予定だったんだけど、その4レースの走りがどれもこれもダメで調整どころか自信を無くしちゃった感じ。でもレースなんで走ってみたら中盤になったらやたらと足が回りだしたとかは普通にあるからね。正直言って、何があるか解らない。それがレースの面白さでしょ。

ー明日はどんなレースになると思われますか?新城選手の参戦は影響あるのでしょうか?

6,000mだからね。余裕って言う人は誰も居ないだろうし、果たしてレースになるのか?という思いはある。ヨーロッパで走ってるプロだって言っても人間だから、これを読んでる読者と一緒だよ。

490m×12周の6,000mでレースって尋常じゃない。10周を超えて誰かがアタックして、そこからレースが動いてっていう展開になれば良いけど、誰かがアタックしたとしてそれに反応出来る人が集団に残っているのか?そもそも集団自体が集団と呼べる人数で残っているのか?

今日のU23を観ていても完走人数は11人だし、ゴールには疲労困憊の選手が1人ずつ転がり込んでくるような感じだったから、エリートがどうなるのかはスタートしてみないと誰も解らない。前半で誰かが仕掛けてそのまま逃げ切るのか?10周目までサイクリングなのか?10周目までサイクリングだったとして、そこから仕掛けられる人が居るのか?少なくとも自分は、練習量が足りていないのもあって心配だ。

心配なりに、レースの作戦については考えている。完走人数は恐らく相当に少なくなると思うが、まずは完走するというのを最低限の目標にして明日は頑張りたいですね。

ー前日のお忙しい所ありがとうございました。明日は頑張ってください。

出来る限りの走りをするよ。もう食事は済ませたので、この後はマッサージを受けて早めに寝ます。では。

注:写真はイメージです。本文とは関係ありません。
 
 

report:Kenji Nanba
date:13.6.22