デュラエースのブラケットは機械式とDi2で、何故形状が異なる?

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ブラケットの握り心地は、古今東西ロードバイクのエルゴノミクスを語るとトピックに上がりやすい部分だが、9000系デュラエースでは機械式とDi2でブラケットの形状が大きく異なる。
 
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(左:機械式 右:Di2)
 
Di2は少し小ぶりでラバーの表面処理はザラザラ。形状自体は先代の7970型と大きく変わらない。一方で機械式の9000は少し大きく、特にブレーキレバーは手で握り込む感じの形状かつラバーの表面処理はツルツル。
 
コスト削減が目的なら、9000系機械式に合わせた方が共通部品が増えて目的を達成出来そうなものだが、何故異なるのだろうか?
 
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実際のユーザーなら恐らく疑問に思った事があるであろうこの点を、9000系デュラエースのプロダクトマネージャーである(株)シマノ 商品企画部の原田孝雄さんに伺った。

理由は単純で、変速操作時に求められる手の動きが違うため。指先だけの操作で変速が完了出来るDi2では手を置いた状態で操作しやすい形状かつ滑らないためのザラザラ仕上げ。

一方で、機械式では包み込むように握る方が自然に力が入りやすいため握りやすい形状、ザラザラだとグリップ力があり過ぎて変速しにくいためツルツルの仕上げ。それぞれにエルゴノミクスのあり方を考えて行き着いた現時点での完成形が9000系のブラケット形状だという。

つまり、変速する時の事を一番に考えたらこうなった。という事である。
 
 

report:Kenji Nanba
photo:The Bike Journal
date:14.4.30