2015旗艦ロードバイク5×5選 Vol.1

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毎年矢継ぎ早に新モデルが登場するロードバイク。各社のフラッグシップを乗って、見て、今年はどのバイクに注目した上でバイク選びをするべきなのか?The Bike Journal的2015旗艦ロードバイク5×5選を紹介する。

難波ー 今年気になるバイクジャーナル的ロードバイク5×5選ということで、合計10台をお届けしたいと思います。

小笠原ー 同じバイクが被ったら10台にならないんじゃないかな?

難波ー なので5×5。

小笠原ー 発売されたすべてのロードバイクを乗るのは自動車みたいにプレス向けの輸入車合同試乗会が開催されていないので不可能ですが、乗った、触った、見たを中心に話をしていきたいですね。

難波ー メーカー主催の展示会や自転車ショーなんかで見て触っては居るので、およその新製品を触っては居ると思っています。試乗になるとサイズの話とかも出てくるのですべてに乗るのは不可能ですね。

小笠原ー ここに上がった5×5台を集めて後日まとめて乗ってみるっていうのは出来るかもしれない。

難波ー 最初に今シーズンを考えると、結構豊作ですよ。

小笠原ー トレック、スペシャライズドがド正面のフラッグシップをフルモデルチェンジしていますからね。

難波ー まず1台目を自分から言うと、とりあえずド正面でエモンダSLRでしょう。グレードで言うと、デュラエース仕様のSLR 9かな。Project OneでDi2にしても良いと思いますがアイオロスD3は必須。

Emonda_SLR_8_H1

小笠原ー 誰からも異論は出ないかと思います。

難波ー 最大ブランド、ド正面ストライクですからね。量産史上最軽量という飛び道具は用意してみたもののバイク作りはトレックらしくもの凄く基本に忠実です。

小笠原ー 史上最軽量のアッセンブルも出来るフレームを作りながら、規格自体は非常にオーソドックス。

難波ー 普通のデュラエースのクランクがそのまま入るBB90とか、オーバーサイズコラムとか、ブレーキも普通にシマノのダイレクトマウント規格で装着位置も普通とか、重量スペックはスゴいのに、規格自体が極めて極めて普通。飛び道具を使っていない。

小笠原ー そこは完全なポジティブ要素ですね。なんだかんだで信頼性はオーソドックスな規格に勝るもの無し。

Emonda_SLR10_Brakes

難波ー 内蔵ブレーキとか飛び道具を使えばもうちょっと行けたんでしょうけど、TTバイクのスピードコンセプトではそこに容赦なく突撃するのにメインストリームのロードバイクでは一切やらないのがTREKらしい。

小笠原ー ひとまとめに言うと真面目。人によってはつまらないと言う人も居るかも知れない。そういう人のために世界最軽量。最大手ならではの余裕の姿勢ですね。

難波ー 製品の発表試乗会でイギリスまで行って乗りましたけど、走りそのものはマドン系とはガラリと変えてきてますね。詳しくはサイスポのバックナンバー(2014年9月号)を探して来て読んでくださいになっちゃいますが、剛性を持たせているポイントが違うというか。ダウンチューブ辺りに剛性の軸点があったマドン7に比べて、こっちはフロントエンドとかリアエンドに剛性を持たせている感じがする。

小笠原ー スルーアクスルになったような気分?

難波ー そうとも言える。誰が乗っても走りが軽い、ハンドリングが良いが印象的でしょうが、特に身長170cmで60kgを下回るような軽量系のライダーにはSLRはお勧め出来ますね。

見た目に奇抜さはないけど、まさに万人受けする仕上がりです。乗り味こそ違えど、非常にTREKらしいバイク。2015モデルで旗艦系のバイクが欲しいのならとりあえず試乗しておいた方が良いでしょう。

Trek Emonda launch

小笠原ー 実は私の5台には入っていない。というか、SLRは触ったけどまだ乗れていない。

触ったけど乗れてないの段階で語るとなるとSLRは色気が足りないんですよね。なんで5台に入ってない。乗るとTREKの事なんでガラリと印象が変わって、最初の一台に上げるような存在になるのは、まあ間違いないんでしょうけど、まだ乗れてないので5台からは敢えて外しました。外してもどうせ難波さんが出して来るでしょと思ってたらやっぱり最初の1台だった。

で、エモンダSLは乗りましたが、個人的にはあれで十分なんじゃないかと言うぐらい軽かったというのが印象ですね。UCIレースに出るにしても十分過ぎの走り。オールラウンドに全部4つ星以上の性能であの値段は凄いとしか言いようがありません。とはいえ、語っているのはフラッグシップの話なのでSLは場外ということで。

難波ー では、そちらの一台目は?

小笠原ー まずはレースで使ってみたいという意味で新しいターマック。一応こうみえてまだ現役でレースやってますんで、レースで使うとなると15モデルの中でターマックは圧倒的に注目度が高い。ただし52サイズ。

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新しいターマックはサイズによって設計性能が違うんですけど、52サイズしか乗ってないので52以外の話になると、ちょっと話がずれて来るかも知れない。

難波ー ふむ。

小笠原ー 今までのターマック。SL4までと比べても、全然違うというぐらいに変わっちゃったターマックですが、これが乗ると僕的にはもの凄く好印象。

今までのSL4だと確かに速いんだけど、どのバイクでも選べる環境で、それで250kmレースやりたいとか聞かれると、速いのは解るんだけど乗り心地とか硬さの面で。。で練習でも積極的に毎日乗りたいかというと個人的にはそうでもないというのがSL4。それが新しいターマックになって練習まで含めて毎日乗って、毎日乗ってるバイクでそのままレースに出れるようになった。

難波ー 機材として完成度が高いというのは同意。あれは完成度が高い。毎日眺めて楽しむバイクじゃないかもしれないけど、だからこそ機材感はもの凄い。

小笠原ー レース一日だけ速いんじゃなくて、練習でも速い。毎日速い。つまりそれは速いバイクなんじゃないかと。

スペシャライズドはハンドリングだハンドリングだって言ってますが、確かにハンドリングはいい。

難波ー あのハンドリングは絶品ですね。言葉に表しにくい。

小笠原ー 今から乗ってこいで、最初の1コーナーから限界まで倒せるバイクってそうそう無いですよ。最初だと誰でもどんなもんかなで様子見るでしょ?その怖さがない。

難波ー 本当の意味での限界スピードだと大差ないのかもしれないけど、体感的に怖くないっていうのは乗っててストレスがない。ストレスがないは要するに疲れないとか、楽しいとかにつながりますね。なので自分も2台目に新しいターマックが入ってます。

エモンダSLRとターマックは、同じ様なオールラウンダーですけど、全然性格が違う。マドン7とターマックも全然違う。ターマックは踏み込んで行ったときの初速の乗りが明らかに良いですね。

小笠原ー 自分も含めて、出力のある人はターマックは合うんじゃないかと。

難波ー とりあえずターマックとエモンダSLRはブランドの好き嫌いとかを置いて置いてフラッグシップ系が欲しいのなら一度乗っておくべき1台でしょう。

2台目までは、やはりもの凄く順当な2台が出ましたね。

Vol.2に続く

 

talk:Kenji Nanba, Takahiro Ogasawara
date:15.2.19