この夏行きたい自転車天国Best10
6 長野県:乗鞍高原

乗鞍。舗装路で上れる日本最高地点。2712m。この地を知らずして、The Bike Journalを読んでいる読者は極少数と思われるが、言わずと知れた「乗鞍ヒルクライム」(正式名称:全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)の開催地であり、日本のヒルクライムの総本山とも言える。なのに何故、自転車天国としてランキングが1位でないのか?という声も聞かれよう。理由は、あまりにメジャー過ぎる事と、乗鞍ではヒルクライムしかする事がない上に、ダウンヒルが楽しめるという訳でもないので残念ながら総合的な自転車天国とは言い辛いからだ。が、しかし、単に坂バカの天国という意味では乗鞍を超える峠は他に無い。2300mを超えてからの景色は、そして息苦しさは、登山でしか味わえない光景。それを自転車に乗って楽しめるのだから、まさに天上の世界。長野県側の乗鞍エコーラインと、岐阜県側の乗鞍スカイラインが畳平を頂点にしてつながっているが、個人的にはやはり、長野県側の乗鞍エコーラインを奨めたい。一度も乗鞍に行った事が無いと言う人はこの夏、間違いなく乗鞍を目指すべきだ。1200mの登坂の後に頂上で見る朝日の美しさは、きっと忘れられない思い出になる事だろう。

お勧めの滞在方法とルート:
北アルプスを挟む。というルート的な制約から、乗鞍を超えて反対側に降りるというルートはなかなか取りにくい為、一般的には上った道を下るというルートに限定される。オススメは「乗鞍ヒルクライム」と同じルート、つまり乗鞍観光センター前からエコーラインを登って畳平を往復する40km少々のルートだ。標高差は約1200m少々。ちなみに、乗鞍ルートに向かう場合、夏の季節は間違っても松本から自走でスタートしてはならない。乗鞍へ向かう県道84号線からは路面は整備されているが、松本市からの国道158号線は途中、道幅が極端に狭い割に大型観光バスが我が物顔で走り路面には所々に穴の空いている道路の為、生命の危険を感じる事になる。また観光シーズンは渋滞する道路でもあるので、この狭い道を自転車で上る事は、更なる渋滞を招いてサイクリスト全体の評価を下げる事にもなるだろう。という事で、オススメは1日目は松本に宿を取り、2日目の未明に市内を自動車で出発。乗鞍観光センターの巨大な駐車場はこのシーズンは混んでいるため、もう少し登った所にある駐車場か三本滝の駐車場に停めてゲートオープンと同時にヒルクライム。午前中には降りて来て温泉に入ったら、道が渋滞する前に安曇野に下りて、蕎麦でも食べつつ、安曇野を自転車でポタリング。というのがベストだろう。もう一日余裕があれば、そのまま松本にもう一泊して、浅間温泉から美ヶ原に登ってみるのもオススメだ。
乗鞍のヒルクライムルート自体は、マイカーが規制されている為、比較的車両は少ないがむしろマイカーが居ない故に、大型バスとタクシーがあり得ない運転を繰り返している。ヒルクライムの際はともかく、ダウンヒルの際は、対向車線に大型バスがはみ出してカーブしてくるなんて言う事はザラなので、細心の注意で下りたい。

一覧へ戻る