スペシャライズドが40kmで5分短縮出来る新型エアロロードキットを発表

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スペシャライズドがカルフォルニア州モーガンヒルの本社内にウィンドトンネルを建設してからおよそ2年。1600時間に及ぶ実験の成果が遂に姿を現した。本日発表された新型エアロロードバイクS-WORKS VENGE ViASと合わせて発表されたエアロキットを装着すると、40km走行すると現行のターマックに乗ってS-Worksシューズとジャージなどを着た状態から5分タイムを短縮出来るというのである。

40kmで5分。正直言って、にわかに信じがたい数字であるが実際のデータに基づいた数字である。新型VENGE ViASと最適化されたエアロキットは5点。タイヤ、ホイール、シューズ、ジャージ、ヘルメットだ。一体どのようにして、これ程の空気抵抗を削減したのだろうか?

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順を追って説明していくと、まずはVENGE ViAS。バイクの詳細は別途紹介するが空力設計のために、ハンドル中心部が大きく下がったデザインの「Aerofly ViAS コクピット」を採用し、フォーク後方及びシートチューブ中心部に、通常の取り付け方向と90度回転させた位置で装着される「Zero-Drag ブレーキ 」を装備するなどして従来モデル比で大幅にドラッグを削減。ライダーのポジションを計算に入れない状態ではSHIV TTとほぼ同じ数値を実現したという。
 
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このVENGE ViASと合わせて設計されたROVAL CLX 64カーボンクリンチャーホイールは、風洞実験施設をフル活用して形状の最適化を図ったモデルで、VENGE ViASに装着した状態で、ZIPPのディスクホイールZIPP 900(フロントは808 firecrest)よりも殆どの風向きの条件で空力性能に優れる。VENGE ViASとROVAL CLX64の組み合わせによって、TARMAC+従来のCLX60比で120秒の削減。
 
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タイヤは既に発表されている新型S-WORKS TURBO 24だが、CLX64ホイールはこのタイヤと組み合わせた時に最高のパフォーマンスを発揮するように最適化されており、こちらはCONTINENTAL GP4000S2タイヤ比で35秒の削減(ただし、転がり抵抗の削減による数値。空力最適化の数値はフレーム&ホイールセットの120秒に含む)。
 
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そして、新たに発表されたスキンスーツがS-WORKS Evade GCスキンスーツ。ジャージのバタつきやシワを抑えた立体裁断と、空気抵抗を削減する新素材、そしてライダーの体格に合わせた11種類のラインナップを用意する事で、一般的なジャージ&ビブショーツ比で96秒を削減。
 
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ヘルメットはウィンドトンネル発の製品第一弾として一昨年登場したS-WORKS EVADE。こちらの詳細は既にご存知かと思うが、S-WORKS PREVAILに比べて46秒を削減する。
 
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最後のエアロキットが、新型S-WORKSシューズだ。初代から数えて6世代目に当たる新作はS-WORKS 6と名付けられ、履き心地や軽量化だけでなく、空力特性も最適化している。BOAダイヤルを採用したS-WORKS 6だけでなく、紐によるレーシングのS-WORKS SUB6という超軽量エアロモデルも用意されており、こちらの場合、従来モデル比で最大35秒を削減するという。
 
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これらの数値をトータルすると、5分32秒。スペシャライズドの新型VENGE ViASとそのエアロキット、試してみたくなる製品群の登場である。




report:Kenji Nanba
photo:Specialized, The Bike Journal
date:15.6.23

注:初出にて「1時間で5分短縮(40km/hで走行時)」とありましたが、「40kmを走行した時に5分短縮出来る」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。